マーク・ブルックス(米国)に3打差をつけていたレティーフ・グーセン(南アフリカ)が、このホールでも連続バーディーを決め、逆に連続ボギーのブルックスに5打差をつけて勝負を決めた。
グーセンのアイアンティーショットは左寄りのラフ、ブルックスのアイアンティーショットは右寄りのラフに。
しかしブルックスの方は、2打目で直接オングリーンを狙えない位置であった。ブルックスは仕方なく、グリーンまで80ヤード地点のフェアウェイに出し、結局3オン2パットで手痛いボギーとした。
一方のグーセンは、9番とほぼ同じ距離の下り5メートルのバーディーパットを見事に決め、事実上この時点で勝負を決めた。
「魔の18番ホール」を含め8つのホールが残っていたが、ゲームの流れからしてもブルックスが追いすがるには力不足であった。その後「守るプレー」で固めたグーセンは、ほとんどのホールで安定したアイアンでのティーショットを続け、ブルックスのドライバーティーショットはことごとくラフに落ち、パーセーブもままならぬ状態だった。
17番でバーディーを取り、3打差まで縮めたブルックスが最後の期待を賭けた最終18番。
おりしもグーセンの第2打がグリーンの丘に当たり、30ヤード以上も転がり落ちてきた。しかし、これまでの4日間に渡って発揮し続けたグーセンの優れた危機管理能力は、ここでも衰えることはなかった。グーセンは「この前のような悪夢を繰り返すことはできない」とでも言いたそうに、第3打をウェッジのかわりにパターを持ち出し、ボールを丘の上に押し上げ、カップから8メートルの地点に付けた。「もしや」と思わせた地元のギャラリーたちの期待を吹っ切る瞬間だった。
テキサス州出身のブルックスに、一名「テキサスウェッジ(パター)」を見せつけたグーセンは生涯初のメジャータイトルとなる全米オープンのタイトルを手にし、90万ドル(約10億ウォン)の優勝賞金を獲得した。
Негізгі бет Спорт 2001年 全米オープン 最終日(後半)オクラホマ州トルサ・サザンヒルズCC(パー70973ヤード)
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