島根県の東部に位置し、面積624.36㎢、人口は松江市に次ぐ県下第2の175,712人(2019.4.30)。江戸時代、「たたら製鉄」による鉄生産や木綿栽培が盛んとなり、農産物などの集積や輸送を背景に町が形成され、杵築地区では出雲大社の門前町として栄えた。明治22年(1889年)の町村制施行で神門郡今市町が成立し、山陰本線が出雲まで延伸された1910年には出雲今市駅、その2年後には支線の大社駅が開業した。昭和16年(1934年)2月に今市町と周辺8村が合併して出雲町が発足し、同年11月に市制を施行した。近年では、平成17年(2005年)3月に平田市、簸川郡大社町、湖陵町、多伎町、佐田町と合併して新たな出雲市が誕生し、さらに2011年10月には簸川郡斐川町を編入して現在の市域となった。
静岡県からのアクセスは、東海道・山陽新幹線で岡山まで行き、特急やくもに乗り換え、岡山から出雲市まで約3時間。またはサンライズ出雲で、熱海を23時23分、沼津23時40分、富士23時54分、静岡を0時20分、浜松を1時12分に出ると、出雲市には9時58分に到着する。
中心市街地は、JR出雲市駅付近から出雲市役所の南側周辺までのエリア。
都市の玄関口の出雲市駅周辺と、そこから北西に約7km離れた出雲大社周辺は門前町が形成され、その二つの地域は街の両輪である。商業・業務エリアである出雲市駅周辺は鉄道高架化と区画整理された近代的な街並みだが、山陰屈指の賑わいを見せていたといわれる商店街の人通りはまばらで、シャッターを降ろしたままの店が目立っていた。そのような中、神話を活かした町おこしということで、地元の人も知らなくなった出雲神話を啓発し、地域の人たちが観光客への語り部になってもらうという動きがあるようだ。地元の人が地元のよさを知るということは地域活性化の原点でもあり、成果が出るまでの時間はかかるとは思うが、今後出雲市にとっての大きな財産になることだろう。
【JR出雲市駅】02:29
山陰本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は2,586人(2017年度)。駅は2面4線の高架駅で、2階がホーム、1階に改札口や切符売り場などの駅施設があり、南北自由通路が北口と南口を結ぶ。自由通路には、コンビニエンスストアや飲食店のほか、観光案内所があり、東側には、駅ナカ商業施設のアトネスいずもが隣接する。
南口を出ると、駅前広場の中央にはタクシー乗り場と一般乗降用スペース、東側にはビッグハート出雲があり、周辺にはビジネスホテルが集まっている。表玄関である北口駅前広場の東側には、大阪、広島、岡山方面への高速バスも乗り入れる路線バス乗り場、西側はタクシー乗り場と時間貸し駐車場があり、周辺にはビジネスホテルや飲食店が点在している。
【アトネスいずも】03:09
店舗面積1,778㎡、東館と西館からなる駅ナカ商業施設で、東館はファッション関係から100円ショップなどの専門店、西館には主に土産物店が入っている。
【ビッグハート出雲】03:59
地下1階、地上2階建ての文化施設で、客席数341席のホールのほか、アートギャラリー、スタジオ、会議室などが入る。
【出雲駅前温泉らんぷの湯】04:16
【一畑電車電鉄出雲市駅】05:09
北松江線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は774人(2017年度)。駅は1面2線の高架駅で、2階がホーム、1階に改札口や切符売り場などの駅施設があり、JR出雲市駅の北口高架下東側に隣接している。
【くにびき中央通り】05:40
JR出雲市駅前から北側に伸びていて、飲食店や呉服店などの専門店のほか、中心市街地活性化策の一環として2003年にオープンした「パルメイト出雲」もある。
【サンロードなかまち】06:00
東西約240m続く全蓋式アーケードが設置されている商店街。
【本町商店街】06:15
サンロードなかまちの東側の交差点を挟んで東西約100m続く商店街で、片側式アーケードが設置されている。
【代官町周辺(歓楽街)】06:30
【八雲神社】06:40
八岐大蛇伝説で、オロチを退治した須佐之男命(スサノオミコト)が祀られている須佐神社の分祀であり、縁結びの神社として親しまれている。
【出雲市役所】07:03
【JAしまね出雲地区本部】07:09
【ラピタ本店】07:13
店舗面積7,690㎡、地上1階から3階までを営業フロアとする商業施設で、周辺にはファストフード店やボウリング場の「出雲会館センターボウル」がある。
【一畑電車出雲大社前駅】07:46
大社線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は473人(2017年度)。駅は1面2線の地上駅で、ホームは東側、駅舎が西側にある。昭和5年(1930年)に建てられた駅舎は、平成8年(1996年)に国の登録有形文化財に指定された。
【神門通り】08:20
南北約540m続く出雲大社の参道で、出雲大社前駅、出雲商工会、土産物店や飲食店が集まるほか、竹内まりやさんの実家としても知られている竹野屋旅館もある。通りの南側にある宇迦橋大鳥居は、大正4年(1915年)に完成した高さ23mの鉄筋コンクリート造の鳥居で、平成27年(2015年)に国の登録有形文化財に指定された。
【旧大社駅】09:02
JR大社線が乗り入れていた駅で、平成16年(2004年)に国の重要文化財に指定された。駅は2面3線の地上駅で、東側にホーム、西側に駅舎があり、ホームの南側には蒸気機関車が静態保存されている。旧大社線は、出雲市駅から大社駅までの延長7.5kmを結ぶ路線で、明治45年(1912年)に開業し、平成2年(1990年)に廃線となり、現在見られる駅舎は、大正13年(1924年)に完成した2代目駅舎。
【出雲大社】09:52
縁結びの神様として知られる「大国主大神」を祀り、創建は古事記に記されているほどの歴史があり、明治時代初期までは杵築大社と呼ばれていた。延享元年(1744年)に造営された高さ24mの本殿は、昭和27年(1952年)に国宝に指定された。
Негізгі бет 2019中心市街地探訪153・・島根県出雲市
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