熊本県と接する福岡県の最南端に位置し、面積81.45㎢、人口は114,154人(2019.8.1)。江戸時代の中期から三池炭鉱の採炭が行われ、明治半ば頃までには石炭が船積みされていた五月橋付近に小規模な市街地が形成された。明治22年(1889年)の町村制施行で三池郡大牟田町が成立し、その2年後の1891年には、現在のJR鹿児島本線の前身である九州鉄道大牟田駅が開業した。大正6年(1917年)の市制施行で人口67,810人(1917.3.1)の大牟田市が誕生し、炭鉱とともに発展してきた大牟田の人口は、昭和34年(1959年)にピークである208,887人(1959.10.1)を数えた。近年では、平成9年(1997年)に三井三池炭鉱が閉山し、2009年には三池炭鉱宮原坑や三池港などが明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録された。
静岡県からのアクセスは、東海道・山陽新幹線で博多、若しくは九州新幹線に乗り継いで久留米まで行き、鹿児島本線で、博多から大牟田まで約1時間10分、久留米から大牟田まで約35分、そのほか福岡市内からは西鉄天神大牟田線の特急で、西鉄福岡から大牟田まで約1時間5分。
中心市街地は、大牟田駅東口付近から新栄町駅の西側周辺までのエリア。
JR大牟田駅の東側、西鉄新栄町の西側、その中間に位置する銀座通り周辺へと南北に伸びる中心市街地の姿は、それぞれが、明治、戦前、高度成長期へとその時代に栄えた市街地の歴史を物語っていた。企業城下町の宿命とも言える産業とともに栄枯盛衰となる市街地は大牟田も例外ではなく、商店街を歩くと人通りは少なく、戦前から平成まで営業していた百貨店の跡地は更地のままだった。過去の産業となった炭鉱は、新幹線やリニアが通る長大なトンネル掘削が可能となったのも、炭鉱がもたらした技術の恩恵とも言われている。今後の街づくりとして、世界文化遺産に登録された三池炭鉱関連資産を活かすことはもちろんだが、炭鉱に従事した人々が生活していた市街地も、その一つとして注目してほしいと思った。
【大牟田駅】02:16
JR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線が乗り入れ、1日当たりの利用者数(2018年度)は、JR線の乗車人員は2,825人、西鉄線の乗降人員は8,440人。駅はJR線が2面3線、西鉄線は3面3線の地上駅で、東口がJR線、西口はJR線と西鉄線のそれぞれの改札口や切符売り場などの駅施設があり、改札外南側の大牟田駅連絡橋が東口と西口を結ぶ。
西口を出ると、駅前広場には路線バスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースがあるほか、かつて大牟田市内を走っていた路面電車が静態保存されている。表玄関である東口駅前広場には、路線バスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースのほか、時間貸し駐車場があり、周辺はオフィスビルや飲食店などが入る商業ビルが点在している。
【大牟田文化会館】04:09
【大牟田税務署】04:14
【大牟田商工会議所】04:19
【大牟田市役所本庁舎旧館】04:24
地上4階建て、建築面積1,378㎡の庁舎で、昭和11年(1936年)に完成した。先の大戦においての大牟田空襲ではその戦禍を免れ、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財になった。しかし、将来予定している新庁舎建設に伴い、耐震性や維持管理費用の負担増などの理由から、行政側は、この本庁舎旧館を解体する方針を示している。
【大牟田柳川信用金庫本店】05:07
【築町商店街】05:31
南北約200m続く片側式アーケードが設置された商店街。
【銀座通り商店街】05:45
東西約160m続く全蓋式アーケードが設置された商店街で、ファッション関係から飲食店などの店舗が集まるほか、大牟田地域の守護神として親しまれている大牟田神社もある。
【サンルート商店街】06:07
銀座通りと交差する南北約70m続く全蓋式アーケードが設置された商店街。商店街の西側に位置する駐車場は、以前百貨店の大牟田松屋が営業していたが、2004年7月に閉店したという経緯がある。
【新銀座商店街】06:32
東西約230m続く全蓋式アーケードが設置された商店街。
【大正町周辺(歓楽街)】06:48
【西鉄新栄町駅】07:11
天神大牟田線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は4,326人(2018年度)。駅は1面2線の地上駅で、ホームは東側、駅舎は西側にあり、駅舎の2階部分に改札口や切符売り場などの駅施設がある。
駅を出ると、駅前広場にはタクシー乗り場と時間貸し駐車場があり、周辺には商業ビルが建ち並んでいる。
【新栄町商店街】07:49
風のアベニュー、ギャラリー、ハミングロード、南通り、西通り、東通り、エレガンス一番街、2番街、サロン・ド・三番街、グルメ5番街からなる商店街。エレガンス一番街は東西約70m続く全蓋式アーケード、ギャラリーは南北約100m続く片側式アーケード、ハミングロードは東西約160m続く片側式アーケードが設置されているほか、東通りには閉店した旧サンリブ大牟田店の店舗が残っている。
【ゆめタウン大牟田】08:34
店舗面積35,848㎡、地上1階と2階の営業フロアに約90店が入る商業施設で、周辺には家電量販店や大型スポーツ用品店などの店舗が集まっている。
【宮浦石炭記念公園】08:55
明治20年(1887年)の開坑から、昭和43年(1968年)までの81年間に約4,000万トンの石炭を産出した三池炭鉱の主力坑口の一つである宮浦鉱の跡地。明治21年(1888年)に建造された高さ31.2mの煙突は、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財となった。
Негізгі бет 2019中心市街地探訪158・・福岡県大牟田市
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