静岡県の中部に位置し、面積70.31㎢、人口は138,830人(2021.1.31)。古くは東夷征伐の途中、賊衆に襲われた日本武尊が草薙の剣で葦を薙倒し、火を放って焼き払った土地であるということが地名の由来で、大井川の川筋が定まった江戸時代初期以降から海岸沿いには漁村が形成された。明治22年(1889年)の町村制施行で益津郡焼津村が成立し、1896年には志太郡の管轄となり、1901年に町制を施行、昭和26年(1951年)には人口31,016人(1951.3.1)の焼津市が誕生した。その後、昭和28年から昭和32年までの間に、次々と近隣町村を編入したが財政が悪化し、昭和34年(1959年)から昭和41年(1966年)まで財政再建団体に転落したという時期もあった。昭和52年(1977年)に人口が10万人を突破し、平成20年(2008年)には大井川町を編入して現在の市域となり、近年では、焼津港が全国主要漁港の水揚げ金額(382億5,400万円)5年連続の日本一(2020年)の座を維持している。
焼津市へのアクセスは、東海道新幹線で静岡まで行き、東海道本線に乗り換え、静岡から焼津まで13分。
中心市街地は、JR焼津駅付近から焼津市役所の南側周辺までのエリア。
老朽化による市役所の建て替えは、津波の浸水リスクがあるとして、「なぜ内陸部に移転しないのか」との反対住民の声もあった。130年前に開業した焼津駅、そこから沿岸部に向かって中心市街地が形成されるのは必然で、市役所だけを反対しても根本的な解決には至らず、取り残された焼津駅や商店街はどこに行けば良いのかということになり、海を切り捨ててはならない焼津の街にとって、新しい市庁舎の建設は英断ではないかと思う。駅前通り商店街には新しい店も点在し、街の新陳代謝を感じたが、かつて賑やかだった昭和通りは、アーケードの撤去後、街路は一新されたものの商店街が住宅街化しているようにも見えた。アーケードは維持費など負担がかかるが、商店街の結束力にもつながっているのではないかと思った。
【JR焼津駅】02:15
東海道本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は9,093人(2018年度)。駅は1面2線の地上駅の橋上駅舎で、南北自由通路が南口と北口を結ぶ。自由通路の中央付近に改札口や切符売り場などの駅施設のほかベルマートがあり、南側には焼津市の地場産品の紹介コーナー、1階にはドラッグストアが入っている。
北口を出ると、駅前広場のロータリーにはバスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースが配置され、周辺にはマンションやビジネスホテルが点在している。表玄関である南口駅前広場の中央付近に黒潮温泉の足湯、路線バス乗り場、北側にはタクシー乗り場、南側に一般乗降用スペースが配置されるほか「鉄道開通100年記念碑」があり、周辺は商業ビルが点在している。鉄道開通100年記念碑には、「日本を代表する水産都市に発展したが、我々は鉄道による恩恵を忘れることはできない」と記されている。
【西町通り商店街】03:34
南北約220m続く商店街で、日用品を扱う店舗が集まっている。
【焼津駅南口A-1街区市街地再開発事業】04:51
焼津駅南口A-1街区市街地再開発事業は、パチンコ店とその駐車場を含む周辺約0.4haの敷地に再開発ビルを建設する事業。2018年12月に準備組合が発足し、今後は都市計画決定と再開発組合が設立される予定。
【エキチカ温泉・くろしお】05:25
地下1,500mから湧き出る天然温泉の温浴施設で、年中無休の朝10時から翌朝の9時までの23時間営業している。
【アンビ・ア パークビル】05:43
地上7階建ての商業ビルで、1階と2階に居酒屋やクリニック、薬局のほか、アンビ・アの本社が入り、3階以上のフロアは駐車場となっている。株式会社アンビ・アは、観光バスやタクシーのほか、ホテルなどを運営する焼津市に本社を置く会社で、昭和16年(1941年)に設立された。
【焼津駅前通り商店街】06:15
南北約400m続く片側式アーケードが設置された商店街で、専門店や進学予備校のほか、焼津谷島屋の本部があり、その南側には子育て支援施設が建設される。焼津市ターントクルこども館は、地上4階建て、高さ15.15m、延床面積2,742.69㎡の子育て支援施設で、2021年夏のオープンに向けて建設工事が進められている。
【焼津市役所】07:10
新庁舎は、地上8階建て、高さ37.37m、延床面積20,128.39㎡の庁舎で、2022年11月末の完成に向けて建設工事が進められている。
【昭和通り商店街】07:35
南北約580m続く商店街で、専門店や飲食店のほか、所々に駐車場が点在している。かつてこの商店街には、昭和34年(1959年)に延長約310mの全蓋式アーケードが設置され、100を超える店舗が軒を連ねていたが、平成13年(2001年)にアーケードは撤去された。
【神武通り商店街】08:10
南北約190m続く商店街で、味噌饅頭で有名な角屋やレトロな喫茶店のキャノンがある。
【アトレ焼津】08:41
地上9階建て、延床面積8,650㎡の複合ビルで、本町5丁目地区第一種市街地再開発事業として、平成2年(1990年)12月に完成した。ビルの1階と2階に焼津市役所アトレ庁舎と児童施設、3階に焼津公民館が入り、4階以上のフロアはマンションとなっている。
【コスモス焼津本町店】09:15
店舗面積1,527㎡のドラッグストアで、2021年5月のオープンに向けて建設工事が進められている。以前この場所には、店舗面積6,665㎡の西友焼津店が、昭和50年(1975年)5月から平成8年(1996年)2月まで営業し、西友撤退後の1996年4月からは食品スーパーの「スーパーもちづき」がオープンした。しかし、その「スーパーもちづき」が2013年2月に倒産してしまい、その後、サンドラッグなどが入る商業ビルの「焼津ビル」が営業を続けていたという経緯がある。
【中央通り】10:09
南北約360m続く商店街で、その南側には、スーパー田子重小川店がある。
【スーパー田子重小川店】10:21
店舗面積1,311㎡の食品スーパーで、昭和48年(1973年)にオープンした田子重の1号店。
【静岡新聞社焼津支局】10:48
【焼津神社】10:54
反正天皇4年(西暦409年)に創建され、日本武尊を主祭神とする神社。現在見られる本殿は、慶長8年(1603年)に徳川家康によって建てられたもので、今川氏や徳川氏などの武家からの信仰も厚く、漁業関係者からも崇められている。
Негізгі бет 2021静岡県の中心市街地07・・焼津市
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