今日は思い出に残る特別な曲についてお話ししたいと思います。
たくさんの中から選ぶのは難しいですが、一つ選びました。それはベートーヴェンの月光の曲です。月光の曲は、世界中の方々に愛されているソナタの一つです。
私がこの曲を初めて知ったのは、今から70年ほど前、小学校5年生の時でした。当時の教科書に「月曲」が載っていました。しかし、その先生は月光の曲がどんな曲かを知らなかったと思います。私は小学校を卒業し、大学生になって初めてベートーヴェンの月光の曲を知りました。
その後、『らくらくピアノ』に入ったことで、月光の曲に出会うことができました。そして現在94歳になった今、月光の曲に挑戦しています。月光の曲がこんなに素晴らしい曲であることを再確認し、仲間と共にらくらくピアノの目標である喜びを実感しています。
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次に『らくらくピアノ』に入会しての体験談についてお話ししたいと思います。
岡山県玉野市にらくらくピアノが開設されたのは2007年です。私もその頃に入会しました。当時、初めてらくらくピアノの教室に行って驚いたのは、会員が非常に多かったことです。教室が満員で、テーブルにキーボードを2台乗せて何とか弾ける状況でした。個人指導は望めませんでしたが、全体指導が非常にうまく行われていました。
当時、キーボードという楽器自体も珍しく、高額な貴重な楽器でした。その中で、私がらくらくピアノに入会するきっかけは、妻が亡くなったことです。妻はクリスチャンだったため、家に仏壇がなく、妻を偲ぶ手立てとしてピアノに写真を飾り、子供のバイエルの教科書で片手で弾き始めました。それがらくらくピアノへの入会のきっかけとなり、音楽に魅了され、先生の指導に憧れて教室に通うようになりました。
当時はまだ手作りの楽譜をいただいていましたが、音楽を学ぶことが新鮮で、毎日のレッスンを楽しみにしていました。私のキーボードは特別に鍵盤が多く、先生もよく私のキーボードで名曲を弾いてくださいました。先生は多くの人に目を配り、落ちこぼれないように指導していました。また、音楽を日常生活の中で身につけることを常に意識しておられました。
私たちはらくらくピアノを通して、たくさんの友達や喜びを味わうことができました。2007年に入会してから17年以上、仲間と助け合い、励まし合いながら音楽を楽しんできました。これは平和な世界の中でどう生きていくかという一つの道だと思います。
現在、ピアノを弾くことが脳の活性化にも役立つと言われています。私は94歳になっても日常生活を自立して送れているのは、ピアノを弾いているおかげだと確信しています。これからも生きている限り、ピアノの練習を続けていきたいと思います。
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94歳「私の大切な心の音楽」特別インタビュー
一般社団法人 全日本らくらくピアノ協会 岡山県 多賀栄一さまのお話
講師:岡山支部・佐藤綾子先生
「らくっぴ通信12号掲載」(2024年4月3日収録)
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Негізгі бет 94歳「私の大切な心の音楽」特別インタビュー/一社)全日本らくらくピアノ協会 岡山県 多賀栄一さまのお話/講師:岡山支部・佐藤綾子先生/「らくっぴ通信12号掲載」(2024年4月3日収録)
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