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□注釈と引用
*1 AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ) P9
「この問題を考察する鍵は、絶対知をとなえるトランス・ヒューマニズム(超人間主義)の哲学的・宗教的・文化的なルーツの中に潜んでいる。絶対知というからには、人間という制限条件なしで、客観的に世界の事物にアクセスし、宇宙のありさまを分析できなくてはならないはずだ。科学技術の分野には測定データと理論モデルによってそれが可能だと信じている者もいるだろうが、ことはそれほど単純ではない。
現代哲学の主流の議論を踏まえるなら、むしろ話は逆だ。われわれ人間は世界の事物そのものには直接アクセスできず、間主観的に、つまり主観同士の相互すりあわせによる合意形成によって、分析や記述をおこなっているということになる。天文学などの物質科学ならともかく、人間社会の諸判断に関わるAIにおいては、客観性と主観性の相違がくっきりと顕在化してくるのだ。
はたしてAIがめざすのは、人間が生きるための実践的な生命知なのか、それとも普遍的真理にいたる絶対知なのかーこの問題を考えるなかで、AIの実相を探り、未来の情報社会のあり方を問いかける言論への挑戦が本書の目的である。」
*2 一般社団法人 人工知能学会 定款
www.ai-gakkai.or.jp/about/abo...
*3 とはいえ、ドラえもんに意識があるかはわかりません。哲学的ゾンビの問題です。攻殻機動隊フリークの私は「ドラえもんには意識がない」と思っています。
*4 結果的には1931年のゲーデルによる不完全性定理の証明により、ヒルベルトの主張の不可能性が証明されてしまいました。
*5 AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ) P15
*6 厳密にいうと開発したのはジョン・プレスパー・エッカートとジョン・モークリーが設立したエッカート・モークリー・コンピュータ・コーポレーション(EMCC)であり、レミントン社は資金難に陥ったEMCCを買収する形で販売にこぎつけました。
その後UNIXなどのオープンシステムが広がり、コンピュータが小型化していく中で、メインフレームの勢いは衰えていきました。
*7 AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ) P16
「そうして絶対的真理の追求という理論目的から、人間の生活に役立つ実践目的に舵を切ったのが第二次ブームだったといってよいだろう。1980年代初頭にはすでにメインフレームとよばれる汎用大型コンピュータが普及し、記憶容量も処理速度も50年代よりはるかに向上していた。したがって、社会で認められている多種多様な知識を論理命題の形式で書きくだしておき、これらをメインフレーム・コンピュータで組み合わせれば有用な知識命題が導出されるであろうという発想が『知識工学』という概念をうみ、第二次ブームを引き起こしたのである。」
*8 現在の経済産業省
*9 AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ) P17
「第二次ブームの挫折の原因は種々あるが、根本的にはAIの出力にたいする信頼の不安定性にあったといっても過言ではない。コンピュータ処理される機械的な情報の表す意味内容をいかに扱うかというアポリアから目をそらし、もっぱら形式的な自動推論の効率向上をねらった日本の第五世代コンピュータが失敗したのも仕方のないことだった。」
*10 そのチームとはトロント大学の研究チームなのですが、その大会に関する論文が残っています。ご興味のある方はどうぞ
dl.acm.org/doi/10.5555/299913...
*11 AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ) P18
「すなわち、第三次ブームのAIは、大量データの統計処理が基盤となっているのだが、このことは、見方をかえると、通常のルールにもとづく論理処理より一段抽象度の高い、確率的な次元のルールにもとづく推論処理をおこなっていると見なすことも不可能ではない。」
*12 Building High-level Features Using Large Scale Unsupervised Learning
static.googleusercontent.com/m...
*13 とはいえ、もちろん画像を評価する「ルール」は人間が与える必要あります。
□参考文献
AI原論 神の支配と人間の自由 (講談社選書メチエ)
amzn.to/3LCcElC
不完全性定理―数学的体系のあゆみ (ちくま学芸文庫)
amzn.to/3AZlFQR
IT全史 情報技術の250年を読む (祥伝社黄金文庫)
amzn.to/428b8yB
ディープラーニング 学習する機械 ヤン・ルカン、人工知能を語る (KS科学一般書)
amzn.to/3M0G0LW
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