Q:まずAMHとは?から
教えてください
AMHというのは抗ミュラー管ホルモン
って言います。採血をして調べるわけですけど、一般的によく言われるのが卵巣年齢、卵巣の予備能力を診る。
例えば35歳の方が35歳相当のAMHを
示しているのかどうか。例えば35歳の人が32歳相当であればその人にとっては卵巣の機能が
いいのではないかと。
ところが逆のパターンもありますね。35歳の方が40歳のAMHだとしたら
ちょっと大変。そこら辺がどういう治療をしていくか
ということの1つの指標にはなりますね。
その指標によって
低刺激であったりとか自然であったりとか、また逆に高刺激だったり
というのが別れてくる。妊娠率に影響してしまうので、AMHがすごく低い人に高刺激やってもあまり有効ではないし、多嚢胞性卵巣といって
卵がたくさん見える人はAMHがすごく高く出てしまうから
それはまた別なんですけれども。
逆にAMHが高過ぎると
今度は高刺激をやってしまうと卵がいっぱい出すぎてしまって
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)というあちらのリスクが高くなってくるから、そういう参考のためにもAMHを
とることが必要だと思います。
Q*AMHが低かったときに、例えば2か月・3か月治療を休めるとかすれば
また数値が上がってきたり
するものなんですか?
AMHは基本的には動きません。
そこでまた栄養学的な問題が出てきて、ビタミンDが実はAMHに関わってくる。だからビタミンDがすごく低い人はきちっと補充していくとある程度
AMHの改善には繋がります。ただ劇的に上がるわけではないです。
ビタミンDとあと葉酸が加わって、遺伝子とかにも関わってくるんですね。だから卵自体ができていって育っていく。その中で遺伝子の異常とかが起これば
当然妊娠率が下がりますよね。そこをサイドからいってくれるのが
ビタミンDであり葉酸。難しい話をするとそこにまた
ホモシステインという物質が関わってくる。
Q:AMHが低い方は、
自然周期もしくはホルモン補充周期のどちらで治療していくのがいいのでしょうか?
AMHだけで本当は判断しちゃ
いけないんですけど、例えばAMHが年齢にかけ離れて低い。イコールじゃあ卵巣機能も悪いのか
というとそれはまた別なんですね。卵巣機能は保たれてるけど
AMHだけが低い人。それから卵巣機能も悪くなってて
AMHも低い人。その2つのパターンがあるんですけど。
ただいずれにしても
AMHが低いということは妊娠率の低下に繋がるわけですね。そういう方というのは卵巣を見ると、卵の入ってる袋=卵胞と言いますけど
、数が少ないんですよ。そういう方に高刺激といって
ホルモン周期っていう言い方をするのかな、そういう治療したら卵がたくさん
得られるかというと採れないんです。
だからむしろ低刺激。もっとさらに卵巣の機能の低下が
伴う人は自然周期。薬を使わないという形で選択していくと逆に薬を使うことによって
失敗しちゃうんですね。使わない方がうまく卵が引き出せると。
卵には2つのステージがあって、卵を採った後
2日後ぐらいに4分割というのがいわゆる初期胚って言われている分割胚。5日間ぐらい育てて胚盤胞という
2つのステージがあります。
新鮮胚移植をする方はもちろん適用を決めてやっていますけれども、どっちかっていうと初期胚が多い。卵を長期培養して卵に負担が
かかってきますし、胚盤胞までもちろん育てたとしても胚盤胞の新鮮胚移植というのは
なかなか難しいんですね。バラバラに育ってきてしまうんです。
分割胚だったら2日後
だいたい皆さん4分割。胚盤胞は5日目の朝、5日目の夕方
、6日目の朝、6日目の夕方。下手したら7日目までいきますとある程度サイズが大きくならないと
移植できません。
ところが胚盤胞の場合は着床の時期が
決まっていますから卵の成長に合わせて戻してしまうと着床の時期がズレてしまうと
もう妊娠してくれないので、だから基本凍結という話になります。
じゃあ卵の凍結をしてまた融解して溶かして戻すということは
また卵にとっての負担も大きくなってくる。そこはやはり患者さんの卵巣の機能、年齢を考えて
選択していかないといけない。
分割胚と言われているものは
妊娠率が低いと世の中的には思われています。胚盤胞は当然そこまで育つわけだから
妊娠率が高いと。
ただ世の中の妊娠率の出し方というのは分母が移植した人数なんです。移植できなかったらそこの数字に
入ってこれないんですよね。分割胚と胚盤胞というのは高刺激でたくさん卵を採っちゃった中で、じゃあ10個卵ができました
、分割胚が10個できていると。じゃあその中から1個チョイスして
戻すというのは、人間の場合そんなにたくさん
赤ちゃんできませんから。
分割胚で卵のいい卵・悪い卵を
判断するのは難しいんですよ。だから胚盤胞まで持っていけば
脱落していって、最終的に残った卵を凍結して戻せば
そこそこの確率は出ますと。
じゃあ最初から
1個だけ採りにいったらどうなのか。自然周期というのはそういう考え方です。毎月排卵する卵だけを取りに行くと。
そこから出てくる分割胚というのは
当然一番いい卵なんですよ。だから世の中で言われている
分割胚の妊娠率よりかなり高い妊娠率を得ることができる。だからうちの分割胚の妊娠率は
よそよりすごく高いんですよ。それは卵をいっぱい採らないから、
全く逆の発想なんです。
みなとみらい夢クリニック
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この動画は、エフエム西東京で放送した「妊活ラジオ」の内容をビデオアーカイブとして配信しています。
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Негізгі бет AMHと卵巣刺激法 みなとみらい夢クリニック 院長 貝嶋弘恒 先生【妊活ラジオ/アイジェノミクス/不妊治療】
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