阪神電鉄本線の梅田駅から、阪神電鉄神戸高速線(旧神戸高速鉄道東西線)を経て、山陽電鉄本線の姫路駅まで直通する、直通特急の前面展望ビデオです。
阪神電鉄本線32.1km+阪神電鉄神戸高速線5km+山陽電鉄本線54.7kmの計91.8kmを約95分かけて走ります。
駅数は81駅もあり、その中で23駅に停車します(いずれも終始端駅含む)。
阪神電鉄と山陽電鉄の相互乗り入れは、1978年4月7日に神戸高速鉄道が開通した時に始まりました。
(同時に阪急電鉄と山陽電鉄の相互乗り入れも開始)
当時は阪神電鉄は山陽電鉄の須磨浦公園駅まで、山陽電鉄は阪神電鉄の大石駅までの乗り入れで、神戸高速鉄道線内と他社線では各駅に停車していました。
状況が変化したのは阪神・淡路大震災から復旧した頃でした。
元々脅威となりつつあったJRの新快速・快速でしたが、私鉄各社に比べて全線復旧の早かったためにJRにシェアをかなり奪われたため、阪神電鉄や山陽電鉄では直通列車によるシェア回復を図ることになりました。
こうして、1998年2月15日に「直通特急」として、阪神梅田駅と山陽姫路駅の直通列車が運行されるようになったのです。
しかし、阪神電鉄では昼間は10分ヘッドのダイヤです。
実際には阪神なんば線から快速急行との関係もあり、1時間で1周するダイヤですが、梅田発で見ると10分に特急(直通特急を含む)、急行、普通が各1本となっています。
つまり1時間あたり特急が6本となります。
一方、山陽電鉄では昼間は15分ヘッドのダイヤですので、1時間あたり特急は4本となります。
そのため、直通特急が2本続いた後に、従来の須磨浦公園行きの特急(神戸高速線・山陽電鉄線内は各駅停車)を1本入れることで、阪神電鉄線内では直通特急と特急を合わせて6本、山陽電鉄線内には直通特急の4本のみとなり、本数が合うという形になります。
しかし、このままでは、山陽電鉄線内では直通特急の間隔が10分と20分の交互になってしまい不規則なダイヤになってしまいます。
そこで、2本続く直通特急の内、最初の直通特急は、神戸高速線と山陽電鉄須磨駅までの停車駅を高速神戸・新開地・高速長田・板宿・月見山のみに絞る一方、2本目の直通特急は、神戸高速線から山陽電鉄須磨駅まで各駅に止まります。
西元町、大開、西代、東須磨、須磨寺に停車する分だけ所要時間が延び、須磨駅では5分遅くなる事にまります。
結果、1本目の直通特急との間隔が15分に伸びる一方、次の直通特急は停車駅が少ないタイプなので、20分の間隔が5分縮まり15分となり、須磨駅以降は15分間隔で揃うのです。
このようにダイヤにも工夫が見られる直通特急です。
ちなみに車両の行き先表示幕や駅の案内表示では、停車駅の少ない直通特急は赤地に白文字で、停車駅の多い直通特急は黄色地に青文字で書かれ区別されています。
今回乗車したのは停車駅の少ないタイプの直通特急です。
車両は山陽電鉄の5030系です。
阪神梅田駅を出ると、尼崎や甲子園、西宮、芦屋といった住宅街をこまめに停車していき、三宮駅に到着するまで、完全な都市間輸送となっています。
この間、様々な阪神電鉄の車両だけでなく、阪神なんば線から近鉄奈良まで直通する近鉄車両を見ることができるなど、風景だけでなくすれ違う車両も楽しめます。
神戸高速線内は地下線ですが、通過駅もあり、山陽電鉄との境界駅の西代駅まで通過してしまいます。
山陽電鉄に入ると、明石駅までは細々と停車し、利便性を高める一方、明石駅を出ると主要駅のみ停車し速達性を重視している雰囲気が味わえます。
また、須磨浦公園駅を出たあたりから明石駅までは、JR神戸線との併走区間が多く新快速や快速とのすれ違いも見ることができる他、山陽塩屋を通過する少し前から、JRの普通・西明石行きと併走するシーンも見所です。
乗車車両は山陽電鉄5030系・6両編成です。
撮影日は2012年7月25日(水)、13時05分阪神梅田発の直通特急・山陽姫路行きに乗車し撮影しています。
撮影機材は、SONYのハイビジョンデジタルビデオカメラ「HDR-CX720V」です。
Негізгі бет 阪神電鉄・山陽電鉄 直通特急(阪神梅田-山陽姫路) 前面展望ビデオ
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