この動画はJIS(産業規格)の棒針編みの編み図を改良して、偶数段に反転のない編み図(実際図)に翻訳する手順を表わした動画です。あくまで我流の翻訳の手順ですが、棒針編み往復編みの編み図の読み取りの苦手な方のご参考になればと思い動画にしました。
編み図はアラン模様系です。写す場所は一模様と指定してある、枠で囲ってある、色が変わっているなどの模様です。一模様は繰り返しですので、全部写す必要はないのです。編む向きはJISの編み図と変わりません。奇数段は右から読み、偶数段は左から読みます。
編み図を偶数段反転のない翻訳編み図(実際図)に直す手順(方眼用紙、定規、鉛筆、消しゴム用意。)
①編み図を90度回転させ、横にして見る。そこに自分がこれから翻訳する偶数段の記号の相が見えるので、頭に入れて置く。
②偶数段の記号を表目は裏目に、裏目は表目に変換して写す。向きのある記号は、向きを変えずにそのまま写す。その際は必要であれば裏目の記号を書き入れる。(下に横棒を引く。)
③枠外のマスを見る。枠外のマスに空白マス表目と書いてあったら、裏目の記号、裏目と書いてあったら表目の記号を入れる。
④奇数段に移り、記号をそのまま写す。
⑤枠外の空白マスの指定の記号をそのまま写す。
コツは偶数段から写すことです。偶数段が終わらない内に奇数段に移ると、やりづらくなるので、ご注意ください。ただし透かし編み系の編み図で、偶数段に記号が全然ない真っ白な編み図は、奇数段から写した方がいいと思います。その辺は臨機応変に。実際図は原則として全部書き入れます。空白マスはありませんが、慣れている簡単な編み図などは例外だと思います。各人の自由な裁量で。(私自身は全部書き入れた方が編む時に楽です。)
向きのある記号とは左上2目一度3目一度、右上2目一度3目一度ねじり目などのことです。偶数段のこれらの記号の向きは表と同じです。編み物は幸いなことにそうなっているのです。そのまま書入れますが、実際図ですので、必要なら裏目の記号を書き入れなければなりません。下に横棒を引くとその記号になります。
ねじり目は表のねじり目と裏目のねじり目があります。偶数段に裏目のねじり目が書き入れてある編み図もあります。そういう編み図を翻訳する時には、裏目のねじり目を表のねじり目に直して表記しておきます。ねじり目に棒を引き忘れたということではないのですが、勘違いしやすいですので、ご自分でそれを承知しておくことが必要と思います。
かけ目についてですが、かけ目にはループの向きがあります。かけ目はフランス式は表裏とも右手前であり、直伝は表裏とも左手前です。掛け方の向きはすでに決まっていますので、横棒を引く必要はないのですが、偶数段のかけ目は実際図だと言うことで、目印のために(個人的な理由で)下に横棒を引いています。個人の考えで省略したければ、引く必要はありません。丸だけでもいいです。
JISの編み図は非常に優れており、改良できるようになっているのです。また海外パターンの概念も内包しているのです。興味を持たれた方は、ぜひお手持ちの編み図でやって見ていただきたいたいと思います。編んで見れば多分、海外パターンにプラスして視覚的な読みやすさを感じるのではないかと思います。私自身のことを言えば、偶数段の向きはそのままですが、記号は見たまま編めばいいので、編みスピードは非常に速いです。
ご視聴ありがとうございました。
Негізгі бет 編み図改良偶数段反転なし
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