ストラヴィンスキーの《春の祭典》のスコアは、①1913年自筆譜版、②1921年版、③1929年版、④1943年版(終曲のみ)、⑤1947年版、⑥1965年版、⑦1967年版と、実に7種もの版が存在します。ところが、新しい版が出版されると以前の版が絶版になることもあり、なかなか内容の検証まではされてきませんでした。
楽譜の誤植なのか、意図して書かれた音符なのかもあやふやな状態です。
また、あまり知られていませんが、最新版の1967年版がこれまでのどの版とも違うもので、実際の演奏では、目立つ箇所を以前の版に“こっそり”戻して演奏されています。
加えて、未だに所有している旧版で演奏しているオーケストラもあります。
ですから、演奏・録音を聴いただけで何版を使っているかの特定は困難です。
そんな中、聴き手はもちろん、演奏者側も、「何でそうなるの?」と分からず聴き、演奏しているというのが実情です。
しかし、1967年版は、本当にダメな版なのでしょうか?
1967年版で変更された箇所は、旧版に戻す方が「正しい」のでしょうか?
結論を言うと、1967年版旧版はダメな部分もありますが、この版で始めて「正しく」楽譜になった音符もあるのです。
この動画では、1913年の自筆譜から最新の1967年版、そして幻の1943年版も含め、全ての“版”を検証し、「より正しい」演奏をするためのヒントを探っていきます。
<目次>
0:00他の作曲家の改訂版との違い
4:30 1943年版について
6:33冒頭部のファゴット
8:18自筆譜はもっと無茶苦茶
10:53「春の兆し」の弦楽器
12:15削除された「誘拐」の低音部
13:05「春の兆し」の打楽器
14:20第2ヴァイオリンはコル・レーニョしない?
16:12 2ndトランペットだけのミュート
19:58ぜんぜん違う1913年版の「誘拐」冒頭
20:59本当にそれでいいの? 「春のロンド」の装飾音符
24:55 1967年版特定のキメ手はこれ?
25:22「敵対する街の戯れ」のホルン~作曲の変遷とクレシェンドはいつ加えられたか?
30:42「敵対する街の戯れ」~削除された低音
31:58エンディング
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#春の祭典 #ストラヴィンスキー #クラシック音楽
Негізгі бет Музыка 《春の祭典》の“版”。どこがどう違う?~全ての“版”の違いを徹底検証 その1【第一部】~
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