アナログレコード再生シリーズ
太田裕美「茶いろの鞄」
作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:萩田光雄
1976年6月1日には発売された5枚目のシングル「赤いハイヒール」のカップリング曲。
ザ・松本隆という詞は、前作アルバム『心が風邪をひいた日』の「青春のしおり」を彷彿とさせる。
ささやかに反抗してみたいという高校時代の「あいつ」を懐かしく思う甘酸っぱい青春を歌う。
路面電車というワードが出てくるあたりも松本隆の風街らしいところだろうか。
サウンド面で特徴的なのは、全体的にジャジーな雰囲気が漂い、少し気怠さを感じるところ。
のっけから登場するフルートはBメロでオブリガートの役割を果たしたり、3コーラス目前の間奏で
印象的なメロディーを奏で、エンディングではアドリブ風な演奏で太田裕美のフェイクと見事なオブリガート
を聴かせる。萩田光雄の才能が光る。
1,2コーラス目のAメロ、Bメロが3コーラス目で逆転し、Aメロの切なさを残して終わるというの
も非常に凝った作りであり、さすが筒美京平、松本隆といったところ。
アルバム『手作りの画集』の最後を飾る曲でもあり、初期の太田裕美の傑作の一つであることは間違いない。
#太田裕美
#茶いろの鞄
#赤いハイヒール
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