宇多田ヒカルさんの“真夏の通り雨”を歌いました。
この曲について感じていることを少し綴らせてください。
大きな喪失感と切迫感、それを表す歌詞と音楽が心に重く響いて、初めて聴いた時はなかなか曲の世界から抜け出せませんでした。
計り知れないほどの悲しみに対して、慰めや励ましではなく、ただ悲しむことを許してくれることでの救いが、この歌にはあると思います。
止まないのに通り雨と表現しているところに事の突然さと、その衝撃がずっと続いているという、事の重大さ。
止まずに降り続けているのにずっと渇いているという表現や、だんだんとフェードアウトしていく曲の終わり方には、終わりのない苦しみ。
それらを感じ、聴いているだけで海の底にゆっくりと沈んでいくような感覚がします。
そこまでの深い悲しみや絶望を、わたしはまだ知らないとも思いました。だからこそ、いつか来るであろう“その時”が心の底から怖いと感じます。そこに“今”のかけがえなさは、表裏一体だと思います。
この歌は、宇多田ヒカルさん自身が経験した出来事と、その時の心情を映した歌だといいます。
それを知ってからこの曲を見つめた時、“自由になる自由がある”という歌詞に震えました。信じたくない事実をなんとか理解しよう、受け入れようとする葛藤の末に辿り着いた答えのように感じます。
そんな背景も踏まえると、曲の後半から入ってくるドン、ドンという音が心臓の音のようにも聴こえてくるような気がしました。
ひとつの終わりと、背負って生きる力や覚悟。
どちらもの緊迫を感じて身体の奥から震える思いがしました。
そんな今の自分なりの解釈や感情を込めて歌いました。この曲とその中に溢れる想いが少しでも届いたらと思います。
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♪音源をお借りしました
• 真夏の通り雨(カラオケ)/ 宇多田ヒカルオリ...
♪原曲
• 宇多田ヒカル - 真夏の通り雨
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