概要:
2023年1月より新たに開始した「IUJむすびばカレッジ」は、国際大学(IUJ)の教員が自身の研究・教育分野の視点から地域のみなさまの生活に身近なトピックを取り上げてお話をします。対話を通じて市民のみなさまに国際大学の教員や学生、研究分野等についてさらに知っていただくための交流の場を創出することを企図しています。毎月第3土曜日(8月・12月を除く)に南魚沼市事業創発拠点MUSUBI-BAにて開催しています。南魚沼市との共催です。
【開催日】
2023年4月15日(土)
【タイトル】
『東 欧 か ら 見 た 冷 戦 後 の ロ シ ア : ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 変 化 と 国 家 ・ 国 民 関 係』
【スピーカー】
マチケナイテ・ヴィダ講師/国際大学 国際関係学研究科
【講演概要】
去年、ロシアがウクライナを侵攻したのは極めて衝撃的な行動でした。ロシアが、なぜ、そのような挙に出た のか――その背景を理解するためには、冷戦の終結以降、ロシアの大国認識にどのような変化があったのか、国 家・社会関係はどのように変化したのかを理解する必要があります。 冷戦後、東西のイデオロギー闘争は完全に終わり、戦争の歴史も終わったと予測する人もいました。 それに伴 い、ソ連から自由世界を守るための軍事同盟は時代遅れになり、変わって貿易などの経済関係が国際関係を決定 づけるのだと西側諸国では思われるようになりました。しかし、その一方で、 1990 年代前半にロシアが西側 民主主義世界への統合を試みているなかで、中・東欧の国々は実はNATO への加盟を目指していました。ソ連崩 壊後も、大国に隣接しているという微妙な地理的位置を認識していたからです。つまり戦争の歴史が長い東欧か ら見ると、冷戦後のロシアが大国認識を失ったのはほんの短い間のことにすぎず、ソ連崩壊後も脅威が残ってい たということです。そして、その脅威の根源は、ロシアの政治エリートの認識、そして、ロシアにおける国家・ 社会関係にあります。今回のむすびばカレッジではこのようなことについて皆さんと話し合いました。
※動画中、何カ所かで音声と映像のギャップが生じます。あらかじめご了承ください。
Негізгі бет 【第4回「IUJむすびばカレッジ」】『 東 欧 か ら 見 た 冷 戦 後 の ロ シ ア : ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 変 化 と 国 家 ・ 国 民 関 係 』
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