当時のレシピで再現した、戦艦大和のカレイライスを海軍料理研究家の高森直史氏に解説していただきました。大和のカレイライスはホテル11F戦艦大和の艦橋とほぼ同じ高さの朝食会場でお召し上がりいただけます。
「海軍カレー」と言われますが、どこでも同じカレーが作られていたのではありません。海軍経理学校では基本的な作り方だけ教え、「あとは自分のフネで喜ばれるようなカレーをつくれ、よそよりもうまいものをつくる工夫をせよ」と教育していました。
この「工夫せよ」というところが海軍料理のポイントがあります。つまり、どんなにアレンジしてもいいということです。戦艦大和のカレイライスは海軍でカレーが作られるようになった明治後期からの作り方の結集が反映されていましたが、残念なことに戦争でレシピも消失し、今では「まぼろしのカレー」となっています。
さいわいなことに昭和30年代にはまだ海軍でカレーを作ったことのある主計員だった人が海上自衛隊にもいて、海軍カレーの作り方のコツを聞くことができました。
歴史研究家で管理栄養士でもある高森直史氏(くれ観光特使)と、カレー研究の第一人者水野仁輔氏(Air Spice代表)が先年NHKテレビ番組『戦艦大和のカレイライス』を制作するにあたって考案した大和のカレイライスの作り方をもとに、このたびの大和ミュージアムのイベントに合わせてクレイトンベイホテルで特別に調整したもので、「戦艦大和のカレイ」としたのもNHK番組に由来しています。
なお、今では、カレーといえばルウづくりには即席カレーの素を使うのが普通ですが、海軍時代にはカレー粉しかなく、それも数社の食品会社で調合したカレー粉だけでした。玉ねぎを炒めるのに2時間以上、メリケン粉を煎る技術を習得するのも大変な苦労があったそうです。
なお、本日のカレイライスは海軍料理研究家高森直史氏の考証と監修を得ており、ルウづくりあたっては、カレー粉製造の老舗ハチ食品(株)の「蜂カレー」粉(基本スパイスのみをブレンドしたもの)に秘伝の香辛料数種を加え、さらに海軍の教え方に習った材料を使って仕上げました。材料の選び方はもとより、切り方ひとつにも大和の伝説を反映してあります。違いや特色は召し上がって判定してください。
Негізгі бет 当時のレシピより再現!戦艦大和のカレイライス
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