1997年に休止し2002年に廃止された青森県のローカル私鉄・南部縦貫鉄道。東北本線・大湊線と接続する野辺地駅から分岐し、七戸までの20.9kmを結んだ。東北新幹線の延長開業を待ちながら、結局は廃止されてしまった悲運の路線だ。七戸十和田駅の東側すぐにありながら寸断された廃線跡を見ると侘しさもひとしおである。
ここでは大仰に「冬の守護神」などと題しているが、DB10形DB11によるラッセル映像を紹介する。積雪があれば毎朝、始発前に七戸から野辺地に向かい、その直後をレールバスによる始発列車が追いかける。野辺地で転向したのち七戸ゆき始発のレールバスの後を追って七戸に戻り、給油・転向し車庫に入れる。日中でも相当量の積雪があれば再度出動するといった動きで除雪を行った。この機関車がいないと、非力なレールバスのスノープラウだけでは定時運転は不可能。酷寒のなか、朝早くからの作業を淡々とこなした職員の苦労が偲ばれる。
DB11は正真正銘、富士重工業製のモーターカーなのであるが、なぜか南部縦貫鉄道では機械扱いでなく機関車として登録されていた。南部縦貫鉄道の映像というとどうしてもレールバスの印象が強すぎるせいか、DB11の映像はあまり無いようだ。最後の冬の南部縦貫鉄道の懐かしい記録として視聴いただきたい。この撮影のほぼ100日後、ゴールデンウィークに最後の賑わいを見せ、南部縦貫鉄道は休止期間に入る。そして復活しないまま、2002年に廃止されてしまうのである。
Small Snow-plough on the Nanbu Jukan Railway Line (Archive Special #06)
The Nanbu Jukan Railway Line ran through Aomori Prefecture. This railway in the north-east has heavy snow in the winter, and the snow-plough ran every morning. This time we introduce the DB11. The DB11 is a small snow plough, but its capacity to move snow is great. Sadly this railway was closed down in 2002. Now we can no longer witness the sight of this yellow snow-plough.
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