Déodat de Séverac - Pippermint Get(1907)
Piano : Megumi Tannno
2023年7月30日 空音舎でのコンサート収録版
「涼を運ぶフランスの風 / 昼の部」より
《ペパーミント=ジェット》
18世紀末期のフランスの蒸留所で生まれたミント・リキュール。
1840年代にはジェット兄弟によって、今、売られている爽やかなお酒へと進化した。
セヴラックがこのお酒を飲みながら作曲したとか、このお酒が好きだったとか、そういうことは確定できないにせよ、ドビュッシーに「土の香りがする」作曲家と言わしめたセヴラックの中では、割と都会的な垢抜け感を感じる一曲。
少しピリッと来るこのお酒の後味、口の中に強く残る爽快感とは対照的に、セヴラックが創り上げたメロディーの中には、感傷的な場面も垣間見える。
その絶妙なバランスこそ、この作品が芸術音楽の中に生き続ける理由だと考える。
フォルテピアノでの演奏は、ウィーンの楽器特有の弱音装置「モデレーター」を使ってもっと大胆な表現を試みた。
それによって時を少し巻き戻すというか、時間の奥行きを自在に行き来する感覚を味わった。
モダンピアノでの演奏は、この作品が弦楽器用にも編曲されているので、楽器を大きく鳴らすよりも、もっと線と線が絡み合うような演奏に挑戦した。
その中で、より親密に声部の対話を楽しみ、またセヴラックの素朴さに触れたいと感じた。
©Megumi Tanno
Pippermint Get (Valse Brilliante de concert) for piano (1907) by Déodat de Séverac (20 lug 1872 - 24 mar 1924)
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日本と欧州を中心に活動を広げる丹野めぐみは、独自のプログラムで世界を魅了する【鍵盤奏者】である。
オランダの王立音楽院古楽科で研鑽を積み18世紀から現代音楽まで幅広く興味を持つ。クラヴィコード、フォルテピアノ、ピアノをプログラムによって自由自在に組み合わせることで独自の世界観を提唱し続けている。
2001年東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、デン・ハーグ王立音楽院古楽科フォルテピアノ科入学。2007同音楽院修士課程卒業。在学中はアメリカのコーネル大学のサマーアカデミーを受講。ブルージュ国際コンクールやジョン・ケール国際コンクールなどで受賞を重ねた。 2009年ファン・ヴァッサナール国際古楽コンクールにて優勝。オランダやベルギーの都市14ヶ所で演奏し、その記録がオランダのラジオやテレビで放送された。
日本、ヨーロッパ(スイス、オランダ、デンマーク、スペイン)中国(上海、成都、寧波、蘭州等)の音楽シーンにおいて、アドリアナ・アルカイデ、ミヒャエル・ツァルカ、アントニオ・ピリコーネ、ヒングン・チョウ、ヨルン・デンヘルダー、ルチア・ズワルト、レオニド・ゴロクホフ、ホセッチュ・オブレゴン等世界のリーディングプレイヤーたちと演奏活動を続けている。
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Негізгі бет Déodat de Séverac - Pippermint Get〔Piano : Megumi Tannno 丹野めぐみ〕セブラック「ペパーミント・ジェット」モダンピアノVer.
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