水深約30メートル。原形をとどめたままの高角砲が伸びる船体に、無数の小魚が群れる。戦争中、小笠原・父島(東京都小笠原村)の海底に沈んだ多くの船。一部はダイビングスポットとして人気を集める。小笠原の海には、輸送のために軍が徴用した民間船のほか、軍の艦船や航空機も眠っている。川島さんが海中で見た船は、地元では、船団の護衛に使われて敵の潜水艦を探知、攻撃する役割を担った「駆潜艇」で、形状などから「第50号」駆潜艇ではないか、とされる。
「第50号」艇長を務めた川副克己・海軍大尉(故人)は、日記帳のメモをもとに戦後、詳細な本をまとめた。1944年6月、輸送船団の護衛にあたっていたサイパン沖で爆撃され、川副氏は艦橋で足を負傷。船は父島を経て横須賀(神奈川県)に戻り、左ひざの下を切断する手術を受けた川副氏は本土に残った。船は修理後に父島に戻り、7月20日夕に二見湾で攻撃を受け、16人が戦死した。
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Негізгі бет ダイビングで人気の沈没船「第50号」駆潜艇 散った16人、朽ちゆく戦史
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