「里の春」
吉野さぞ、くるはあたりの菜種さへ、
雲井につづく花の色、もれて浮名が立つとても、
よしや厭はし身一つに、情を尽す月桜、
心残して行く雁の、暮の睦言いざさらば、
閉さぬ御代のうるほひに、いとしっぽりと降る雨は、
春の浮草うきふしに、嘘も誠も偽りも、
ひとつによどむ渕の水、思ひの空のもや晴れて、
ところまだらと明るく夜に、いとど澄みける鐘の音は、
いくたのもしき里の春
菊岡検校作曲、野々口某作詞
Негізгі бет 地歌「里の春」 (Jiuta : Sato - no - Haru) 井上道子
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