2016年8月14日よみうり大手町ホールで開催致しました「第80回 藤本昭子地歌ライブ」より、地歌《千代の鶯》(歌・三弦:藤本昭子、歌・箏:福田栄香)。
Akiko Fujimoto (voice, sangen), Eika Fukuda (voice, koto) play Jiuta ''Chiyo no Uguisu'' at Yomiuri Ootemachi Hall, 14 August 2016.
光崎作品については《七小町》をKZitem公開した際にも記しましたが、どれも一筋縄ではいかない本当に変わった曲が多く、この《千代の鶯》はその中でも最も難解と言える大曲です。三弦、箏ともに光崎自身が作曲したためか、他には無い絶妙なバランスで双方が絡み合い、少しずつ手を変えた繰り返しは演奏者泣かせで本当に混乱します。また、どうしてもテンポが上がって速く弾きたくなってしまうため厳しく注意されましたが、そう言う祖母も母も舞台ではノリノリで演奏していました。ただ、あまり速いと細かい手が弾けなくなってしまいますので要注意です。
このような難解な曲は九州系が好むところで、祝儀曲でもあるこの曲を記念公演などに必ず披露しておりました。歌は高音域が多く独特な節が続きますが、祖母は楽々と高い声が出ましたので、中歌の〽️柳桜の」と後歌の〽️飾り枝ならぬ花の縁を」の高音部分を朗々と歌っておりました。そしてなんと言っても始めの歌い出しの〽️よろこびの」の「よろ」のひと声は、祖母の独壇場の迫力でした。
Негізгі бет 地歌《千代の鶯》 Jiuta ''Chiyo no Uguisu''
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