2016年10月17日紀尾井小ホールで開催致しました「第16回 藤本昭子演奏会」より、地歌《新娘道成寺》(歌・箏:藤本昭子、尺八:善養寺惠介)。
Akiko Fujimoto (voice, koto), Keisuke Zenyōji (shakuhachi) play Jiuta "Shin musumedōjōji" at Kioi Small Hall, 17 October 2016.
以前、KZitem公開致しました《尾上の松》と同じく、長年温めて参りました全演目「一梃一管」による善養寺惠介との演奏会から《新娘道成寺》です。
「道成寺物」は能、歌舞伎、浄瑠璃でも人気の演目ですが、地歌界でも広く好まれています。ただ「新娘道成寺」の歌はやはり高音部が多く、一尺八寸の尺八と合わせるのは結構辛いものがあります。若い頃は私も声を張り上げて歌っておりましたが、この頃は九寸管でお願いしています。また歌詞は言葉が多く、特に後歌はたたみ込むように歌わなければ字余りになってしまうので要注意です。歌詞の多い歌は、言葉が不明瞭になりがちですから、はっきりと歌詞が聞き取れるように歌わなければならないため、稽古はとても厳しかったです。
祖母の稽古のひとコマです。あるお弟子さんの稽古を聞かせて頂いている時でした。祖母は「あんたの『鐘』は『金』に聞こえる!」と怒っているのです。「〽️くぅぁ〜ねぇ〜〜と歌わず、〽️かーねーと歌いなさい」。そこが出来るまで繰り返し繰り返し稽古させられたお弟子さんは、きっと「鐘」に恨みが数々出来たのではないでしょうか?!
Негізгі бет 地歌《新娘道成寺》Jiuta "Shin musumedōjōji"
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