F.プーランク:クラリネットとピアノのためのソナタ FP184
本楽曲は、フランス六人組の 1 人であるプーランク(1899-1963)が 1955 年に死去した友人、 アルテュール・オネゲルへの追悼を意図して 1959 年から死の前年の 1962 年にかけて作曲 した室内楽曲である。しかし、翌年にプーランク自身がこの世を去ったため、初演はレナー ド・バーンスタインとベニー・グッドマンによるプーランクの追悼演奏会になってしまった。 プーランクが最後に完成させた作品でもある本作は、人間的でありすぎた故に悲観主義的 な魂を抱いていた作曲家、オネゲルの面影をも映している作品となっている。
フルートソナタの冒頭動機を上下反転させた動機によってショッキングに始まる。自由な 転調を繰り返し、中間部ではオーボエソナタと関連する分散和音による動機が静々と展開 されていく 1 楽章。クラリネットが「きわめて柔らかく、憂鬱に(」très doux et mélancolique) と指示されて切々と奏でる、友への追悼の想いが感じられる 2 楽章。荒々しいまでに快活 な楽想と憂愁が同居する 3 楽章。はかなく強いられた快活さのうちに曲は締めくくられる。
Clarinet 亀居優斗 Yuto KAMEI
Piano 大崎由貴 Yuki OSAKI
2023.2/11
府中の森 めばえコンサート
Live Recording
Негізгі бет Francis Poulenc / Sonate pour clarinette et piano FP184
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