愛してるって嘘をついた。
作詞・作曲:ターヘル
編曲:ADORE KIRIN
イラスト:山谷海川
ドラム:玄米君
ギター:かんせい
【日常】
10月10日午前7時45分。
1度止めたはずのアラームが耳元で鳴る。
青年は眠い目をこすりながらスマホの画面の曜日を確認した。
「金曜日か。」
午前8時3分
青年は軽い足取りで冷蔵庫の賞味期限間近の牛乳を手に取る。
午前8時6分
机の上で散らかったコピペだらけのレポートを横目にバイト先のコンビニの廃棄寸前のアンパンを食べる。
ちなみに刑事ドラマは1度も見たことは無い。
午前8時26分
片耳で特に代わり映えのしないニュース番組を聞きながら身支度をする。
午前8時55分
バイト先のコンビニに到着。
店長が青年の挨拶で気づく。
「今日は金曜日か。」
午前9時
バイト開始。
特筆事項無し。
午後1時6分
昼休憩に入る。
もうすぐ彼女が来る頃だ。
少し急いで昼食を済ませる。
午後1時28分
少女Aが来店する。
少女は商品を持ってレジへ向かう。
「26番1つ」
彼女はいつも金曜日のこの時間に来店し、赤マルのソフト1箱とアイコスのメンソール1箱と350mlのビール1本を購入する。
今日はビール2本とアイコスだった。
「あれ。紙、辞めたんですか?」
「え…あぁ、そうなんです。」
「こないだ新しいフレーバー出たの知ってます?」
「そうなんですか。」
「そうなんですよ。来週入荷予定なので試してみませんか?」
「私、いつもこれだから…」
「そっか笑。すみません、勝手に薦めちゃって笑。特に回し者とかではないですよ!笑」
「ふふ。あなた、学生でしょ笑。」
「え、なんで分かったんですか?」
「家から見える大学前の信号で見かけたことあるから。」
「え!」
「いつもピッタリ同じ時間に寝ぐせ全開の男の子がいるなぁって笑。今日はちゃんとしてるね。」
青年は恥ずかしさと嬉しさで変な顔になってないかが気になって仕方なかった。
「おい!まだかよ!」
後ろに並んでいたサラリーマンに気づいた青年は急いで会計を済ませた。
「すみません!」
「じゃあまたね。」
「あの…!」
「?」
「来週、新しいの買いに来てくださいね」
「…うん、分かった。」
午後3時23分
バイトを終えて大学へ向かう。
上の空で授業の内容は頭に入らなかった。
10月11日午前7時30分。
1度目のアラームが耳元で鳴る。
青年は眠い目をこすりながらスマホの画面の曜日を確認した。
「土曜日か…」
午前7時36分
青年は軽い足取りで冷蔵庫の賞味期限間近の牛乳を手に取る。
午前7時41分
机の上で散らかったコピペだらけのレポートを横目にバイト先のコンビニの廃棄寸前のアンパンを食べる。
ちなみに刑事ドラマは1度も見たことは無い。
午前8時6分
片耳で特に代わり映えのしないニュース番組を聞きながら身支度をする。
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10月11日、8時のニュースです。
本日午前6時頃、○○町のマンションで38歳会社員とみられる男性が自宅のベッドで遺体で発見された事件で、
警察によりますと、10月10日の午後10時頃、同居していた女性が…
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「来週また会えるかな」
Негізгі бет 共犯者/ADORE KIRIN feat.可不
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