「GR」より シンフォニック・セレクション
天野正道
GR Selection, pour l'orchestre de vent
Masamicz Amano
Fiesta Wind Symphony
第1回定期演奏会
2016年5月4日
四谷区民ホール
指揮:立川智哉
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作曲者の天野正道(1957-)は、秋田県出身の作曲家。日本におけるコンピューターミュージックの創始者の一人で、映画やアニメなどの音楽を数多く手掛けている。吹奏楽における作曲、編曲作品も多く、吹奏楽コンクールでも人気の作曲家である。
この曲は天野が作曲した『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』の劇中曲を吹奏楽用に編曲した作品で、タイトルのGRとはジャイアントロボの略称。
曲の基になった『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』は横山光輝原作の特撮テレビ番組『ジャイアントロボ』を原案とするオリジナルビデオ作品で、1992年から1998年に渡って全7話が制作された。ジャイアントロボを操る主人公・草間大作、彼の所属する国際警察機構と世界征服を狙うBF団との戦いを描いた作品で、映画に匹敵するストーリー性と高いクオリティが話題を集めた。詳しいストーリーはここでは割愛するが、是非作品本編もご覧になっていただきたい。
また、アニメーションの内容だけではなく、劇中曲にも力が入れられ、それぞれの場面の音楽を天野正道が作曲、自らワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団を指揮し、録音を行っている。そして、数ある劇中曲の中から天野自身が選んだ数曲を一つの作品として再構成したのが、本作である。
(以下『』は曲のタイトル、Ⅰ~Ⅶはアニメ作品の話数)
曲はトランペットの叙情的なソロで幕を開ける(『大作のテーマ(Ⅲ)』)。ソロが終わると曲は一変して不安な雰囲気になり、木管楽器による旋律が奏でられる(『十傑集VS幻夜(Ⅵ)』)。不安な旋律は徐々に盛り上がり、重厚で劇的な音楽となる(『シズマの償い(Ⅱ)』)。その後、ピアノ、低音楽器、打楽器による打ち込みが繰り返し挿入されるミステリアスな場面(『真実のバシュタール(Ⅴ)』)を経て、不安が最高潮に達した瞬間、感傷的な音楽が合唱を伴って奏される(『父の魂、そして運命の日(Ⅴ)』)。続いて中低音楽器による力強い旋律が現れ、徐々に緊迫感を増していく(『壮絶!梁山泊エキスパート戦(Ⅵ)』)。やがて穏やかな旋律が始めは木管楽器に、そして全合奏により朗々と歌われ(『載宗と楊志(国際警察機構)(Ⅳ)』『未来への希望(Ⅶ)』等)、曲は圧倒的なクライマックスを迎える。
アニメの劇中曲の枠を超え、1つの吹奏楽作品として楽しんでいただける名曲である。
(文責:横山裕也)
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