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もし、お囃子のBGMが気になるようでしたら、BGMのない動画を作って公開しています。
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文珍さんの落語を総集編として5本揃えていて、単独の噺しも追加中です。
長い総集編~短い単独の噺まで
演目はほぼ同じだけ網羅しています。
総集編は、概要欄に演目別のタイムラインも設けてありますので、自分の気に入ったお噺が見つけやすいと思います。
お囃子のBGMが気になると言う方は、そちらを試してみて頂けますように、宜しくお願いします。
鷺とり(さぎとり)は、古典落語の演目の一つ。元は上方落語の演目。東京では雁釣り(かりつり)、雁とり(かりとり)。
【あらすじ】
「喜六か。ま、お上がり。最近どうしてるんだぃ」、「甚兵衛さん、十階の身の上でんね」、「十階とは高いところだ」、「いえ、よその二階にやっかい(八階)になっている、足して十階の身の上です」、「なにか金もうけになることを考えているか」、「鳥獲りで、それは上町の知り合いの家の庭に伊丹のこぼれ梅をまいて雀を取る『鳥とり』だ」という。
「その計略とは、雀が撒いてあるこぼれ梅を食べようとすると用心深い雀が、なにかたくらみがあるかもしれないから大坂の雀は食べるなという。そこへ江戸っ子の雀が来て、『おッ、おめっち何してんだぃ。虎穴に入らずんば虎児を得ず、と言うだろう』、平気で食べてみせ、なんともない乙な美味い物だというと、雀たちは一斉に食べ始める。チュチュンのチュ、バタバタ。こぼれ梅は、みりんのしぼり粕、いわば酒粕のようなもの。食べているうちに雀たちは酔ってきて眠くなってしまう。頃合を見計らい、そこへ用意した南京豆をまく」、「それは何じゃい」、「雀たちは丁度いい枕があるといってみんなそこへ寝てしまう。寝入ったところで、ほうきとちり取りでササ、サァ~と一網打尽という寸法だ」。
「アホなこと考えて・・・。試したことがあるか」、「一度やったことがある。こぼれ梅をまいて雀たちが食べ始めたまでは計画通りだったが、南京豆をまいたら一斉に飛び立って逃げてしまった。えらい損を・・・」、「損をしたらアカンがな」。
「サギを捕りに行った。ドジョウをつまんでいるサギに大きな声で『サギ~ァ~』といい、サギが油断をしているところで、近づき『サギ~』と先ほどより小さな声で叫ぶ。また近づいて『サギ~』とだんだん小さな声になっていくと、サギはだんだん遠ざかって行くと見て安心してドジョウをつまんでいる。真後ろに回ってピョッと捕まえる」、「そんなことではサギは捕まらん」。
「サギが沢山集まる池がある、萩で有名な円頓(えんどう)寺に夜行ってみろ」と、教える。「行ってきます」。
夜になると、松屋町筋(まっちゃまちすじ)をば北へ北へ、天神橋ヒョイッと渡りまして、道を左へとりますといぅと一帯がキタノでございます。萩の円頓寺へやってまいります。遅い時間ですから門は閉まっています。植木屋さんが忘れた梯子を使って境内へ、よく見ると池にはサギがビ~ッシリと寝ています。喜六はサギの首をつかんで持ち上げても全然寝ていて起きない。こりゃ~しめたと、入れ物がないので手当たり次第のサギの首をつかんで帯の間に挟み込む。もうこれ以上は無理となって、帰ろうと塀に上がり梯子を探すが見当たらない。寺の夜回りが片したらしい。
塀の上でうろうろする内にあたりが白み始め、一羽のサギが眼を覚ます。寝ぼけながらもやっと人間に捕まっていることが気づく。仲間のサギを起こし、喜六の帯の間に挟まったまま空へ飛び出す。
驚いた喜六、どこかにつかまる物はないかとサギに運ばれながら探していると目の前に鉄の棒。必死にこれにつかまり、帯の間のサギを逃がして一息ついてあたりを見回し、ここが天王寺さんの五重塔のてっぺんだと分かる。五重塔の九輪に捕まって腰を抜かしてしまった。大阪中の人々が集まってきて騒いでいる。寺の方でも放っておられず、五重塔の下で大きな布団の四隅を僧が持ち、ここへ飛び降りろと大声で叫ぶが上の喜六には聞こえず、大きなノボリが上がってきた、『ここへとへすくうてやる』。
「『ここへ飛べ、救うてやる』と書いてあるのか、助かったな~。シューと行ったら助けておくれやす。それ行きまっせ。ひい、ふのみッ」で飛び降りた。
うまく布団の上へズボッと落ちたが、坊さんたちが一生懸命、力一杯布団の四隅を引っ張っていたもんだから、四隅の僧さんの頭がゴチゴチゴチとぶつかって、一人助かって4人の僧さんたちが死んでしまった。
【本来のサゲ】
「男が布団の真ん中に勢いよく落ちてきたはずみに四隅の坊さんが頭をぶつけ、一人助かり四人死んじゃった」で、枝雀もこのサゲで演じていました。せっかく男を助けようとした坊さんたちが死んでしまうのは可哀想ではありますので、トランポリンのようにはね飛んで元の屋根に戻ってしまった、と変えたオチもあります。
前半の雀を捕まえる話では、用心深い雀、江戸っ子の雀、若い女の雀、老人の雀などや、ちゅん助、ちゅん三郎、ちゅん吉なんて名前を付けそれぞれの雀の個性?を出して演じている。江戸っ子の雀が江戸弁で喋るところは、枝雀も楽しんで巻き舌で演じています。
【円頓寺(”えんとんじ”、地元では”えんどうじ”と呼ぶ)】
大阪市北区大融寺町6、ここからJR大阪駅までは西に直線で400mくらいです。また五重塔にしがみついた天王寺さんには約5.5km位です。円頓寺は日蓮本宗の寺で扇町通に近い太融寺町のお寺。「落語の『サギ(さぎ)とり』に出てくる円頓寺(えんとんじ)です」。お堂の屋根に立派な相輪(そうりん)が印象的。昔は萩(はぎ)の名所として知られたお寺は、サギ(さぎ)の寝床でもあったようです。大阪駅東側の太融寺町の寺で、今は小さな寺で池はなく萩もないようです。
江戸時代から北野の萩の寺といえば、円頓寺(えんどうじ・えんとんじ)のことだったようです。場所は大融寺の少し西側になります。この辺りまでが北野地区だったんです。円頓寺は落語にも出てきます。「サギとり」という噺で、最近の落語ブームで初心者にも分かりやすくて面白い噺なのでよく掛けられています。当時この辺りはサギがたくさん集まってくる湿地帯だったようです。
#落語 #桂文珍 #rakugo
Негізгі бет 桂文珍「鷺捕り」をお届けします、お楽しみ下さい。落語をBGMの様に気軽にお楽しみ下さい。概要欄ではお囃子のBGMの無い動画の情報もお知らせしています。
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