長年、上方落語の人気を支えた桂ざこばさんが12日未明、ぜんそくのため亡くなったことがわかりました。76歳でした。
(街の人)
「びっくりしました。ご病気というのはお聞きしていましたけど…」
「朝丸のころから存じ上げていますので、上方落語を代表する方なので残念です」
訃報が伝えられた落語家の桂ざこばさん。米朝事務所によりますと12日午前3時14分、ぜんそくのため亡くなりました。76歳でした。
1988年、二代目桂ざこばを襲名。長年、上方落語の人気を支え、人情味あふれる芸風で、米朝さん直伝の古典落語を得意としていました。
大阪の落語ファンも、ざこばさんの高座を偲びます。
「(ざこばさんの落語で)だんだんヒートアップしてくるところが面白かったです」
桂ざこばさんは1947年に大阪市に生まれ、中学卒業後1963年に、三代目 桂米朝さんに弟子入りしました。
朝丸の名でデビューすると、やんちゃで朴訥なキャラクターで人気を集め、ラジオやテレビ番組でも長年活躍しました。
ABCテレビの「ざこば・鶴瓶らくごのご」で客から出された3つのキーワードを使い、即興落語を披露するコーナーで、途中で詰まってしまったざこばさんは思わず涙を落として悔しがります。
(客)「がんばれ~!」(一同拍手)
(ざこばさん)「どないすんねん!(笑)もういっぺん最初からやり直しや!」
芸に対しては、いつでも真剣勝負。情に厚い人柄が人気を集めます。
「探偵!ナイトスクープで顧問」を務めた時には、依頼者の父親が戦地のレイテ島から、家族を思い送った手紙にまつわるVTRを見たあと、ほおを濡らしたことも。
2017年、ざこばさんは脳梗塞で一時入院しますが、高座に復帰していました。
飾らない人柄に多くの弟子が、ざこば一門に所属。
4月、3人の弟子の襲名発表会見で、ざこばさんは体調について語っていました。
(ざこばさん)「元気でっか?(会場笑い)」「あきまへんねん、ぜんそくで。全然あかんねん。ぜんそくはあかんわ、ほんまに。それだけのことです」
弟子思いの桂ざこばさんが語った「芸とは何か」・・・。
(ざこばさん)「(弟子の芸について)このままでええんちゃいまっか。このままで自然に大きくなっていきよるんちゃうかな。落語というのは(師匠が)こうせえ、ああせえと言ってもできへん。自分で身につけて自然に大きくなっていく」
最後まで、上方落語の発展を願っていました。
Негізгі бет 【桂ざこばさん(76)天国へ】「上方落語を代表する方なので残念」街の人から惜しむ声 情に厚い人柄で人気 長年テレビやラジオで活躍
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