任期満了に伴い7月30日に投開票が行われる会津若松市長選挙は、現職と新人あわせて4人が立候補。市政の継続か刷新かを問う選挙では、人口減少対策や地域経済の活性化などが争点となっていて、衰退しつつある中心市街地の賑わいの再生も課題となっている。
<愛着ある商店街で営業を続けたい>
会津若松市の中心市街地・神明通り商店街の喫茶店「ブラジル」 オーナーの長谷川洋子さんは84歳。60年以上、この地で営業を続けている。創業時は5人のスタッフで営業してきたが、今は長谷川さん1人。売り上げは、ピーク時の半分以下。自身も高齢となったが「いつまでできるか分からない。だけど神明通りから、だんだんお店が減っていくのに、店を辞めたくないの」と愛着のあるこの場所で営業を続けたいと考えている。
<人口減少や不景気 いまは70店舗ほどに>
長谷川さんは商店街に愛着があるだけに、寂しさを感じている。「昔は、喫茶店がすごくいっぱいあったの。この辺にだって5~6軒はあったよ。ここも紳士の服だったんだけど、ここもダメ」…かつては賑わいが絶えなかった、神明通り商店街。約50年前に100店舗ほどあった店は、人口の減少や景気の低迷で70店舗ほどに減っている。
<街の声…核となる店舗がほしい>
市民は「やはりシャッターが閉まってきている店が増えてきている」「年配の方でも若い人でも、買い物にならないって言う。欲しいものが無いって。核となる店舗が1店舗でも欲しい」と話す。
<出店希望者をサポートする事業>
衰退していく商店街を盛り上げようと、組合では新たな取り組みを始めている。4年前立ち上げた「会津商人館」では、出店希望者に対し空き店舗の賃料を一定期間無料にしたり、運営に関しても積極的にアドバイスを行うなど、出店までのサポートを行う。 神明通り商店街振興組合の堂平義忠理事長は「昔のままでいるから、全国的にも衰退している。現代の形って何なのかっていうのを模索しながら、組合中心として、中心市街地を変えていこうという動きをしている」と話す。
<サポートを受け10店舗が開店>
会津商人館のサポートもあり、2年前と比べると神明通りには10店舗ほど新しい店が増えた。サポートを受けたangelstoneの宇野貴子さんは「外からフォローしてくださったり、色々見てくださってて。ピンポイントでほしい支援を受けられたり、アドバイスいただけたので良かった」と話す。商店街組合の取り組みは、一定の成果を挙げている。
<組合だけでは対応できないことも>
しかし商店街の中には、すでに老朽化して入居できないテナントもあることから、行政のサポートも必要だと感じている。神明通り商店街振興組合の堂平理事長は「放置してあるビルを解体したり、リノベーション掛けるには5000万・1億という話になるので、我々民間とか個人では解決できません。そういうところは行政の力は必要」だと話す。
全国的にも大きな課題となっている「中心市街地の空洞化」 より行政の役割が重要になってくる。
Негізгі бет 《会津若松市長選挙》老朽化するテナント・減少する店舗…中心市街地の商店街の衰退 行政ができることは (23/07/28
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