北海道夕張市の石炭博物館の模擬坑道で昨年4月に火災が発生し、消火作業で水没した。実際に採炭に使われていた坑道を、観光用にした国内唯一の施設で、夕張市は観光の目玉として再開をめざしている。その模擬坑道が火災後、報道陣に初めて公開された。
模擬坑道は延長が約186メートル、深さは約20メートルあり、明治時代の1900年に開坑した「天竜坑」の補助的な坑道だった。本坑は38年に161人の犠牲者を出す爆発事故が起きて閉鎖されたが、模擬坑道は鉱員養成の場として残った。
7月13日、約1年3カ月ぶりに、模擬坑道の中に報道カメラが入った。記者はヘルメットをかぶり、臨時の照明灯が暗闇を照らす階段を下りていく。ジメジメと水にぬれた坑内には、石炭や木材が焼け焦げた臭いが充満していた。ケーブル類も焼けて損傷が激しく、長期間水につかっていたからか、坑内の設備は、軒並み赤茶色にさびていた。
比較的損傷が少ない箇所もあれば、天板がなくなったり、石炭層が崩落していたりする危険そうな箇所もあった。安全性の観点から、報道公開されたのは出入り口から数十メートル入った地点までだった。
Негізгі бет 火災、水没…炭都夕張の象徴は再開できる?坑道に入った
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