2019年10月放送作品
科学の発展や学問の進展に必要不可欠なものとされる「好奇心」。自分の持つ知識や世界観からは理解ができない未知の物事に出会い、好奇心を持つことは、古今東西で文明発展の駆動力となってきた。だが意外なことに、ギリシア時代に科学の源流を産みだしたヨーロッパは中世に至ると、「好奇心」を宗教的な「悪徳」とみなし、怪物、奇形、疫病、災害、天文現象といった「驚異」が悪魔化された時期がある。自分と異なる世界観や知識への恐怖は、同時期の魔女狩りにも影響を与えた。一方、東アジアでは、龍、鬼、天災、天文現象などが、王権や国家によって「怪異」として解釈・説明され、行政ツールとして情報処理されてきた歴史があるという。すると、現代のエンターテイメントカルチャーに氾濫する驚異や怪異のイメージは過分に単純化されたものだと気づく。人間を絶えず未知の世界の探求へと向かわせ、近代科学誕生のきっかけのひとつとなったヨーロッパの「驚異」と、東アジアの「怪異」の歴史に迫る。
【主な取材先】
山中由里子さん(国立民族学博物館)
黒川正剛さん(太成学院大学)
榎村寛之さん(斎宮歴史博物館)
高谷知佳さん(京都大学大学院)
インターメディアテク
国立民族学博物館
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<『ガリレオX』番組ウェブサイト>
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Негізгі бет 驚異と怪異 知的好奇心を生みだした不思議と常ならざるもの | ガリレオX 第206回
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