2022年全日本選手権FS後の番組に生出演した宇野昌磨選手のインタビューです。FSとSPについて解説しています。
昌磨くん深夜の生出演おつかれ様でした🙏
【インタビュー】
Q.スタジオには男子シングルで見事優勝、宇野昌磨選手にお越しいただきました。おめでとうございます!
「ありがとうございます」
Q.お疲れのところ夜遅くありがとうございます。5度目の日本一に輝きました今のお気持ちいかがでしょうか?
「はい。素直に嬉しく思いますし、そして内容に関しても失敗はあれど、しっかり練習してきたこととか試合の状況に応じた自分の身体の使い方、経験から来るものとか色々再現があったのかなと思うので嬉しく思います」
【男子フリー密着ドキュメント】
Q.まずは午後の公式練習なんですが、曲かけでジャンプ跳びませんでしたね。
「そうですね。曲かけでジャンプ跳ばないことはよくあるんですけど、今日は残り3分までジャンプをやっていなくて、ちょっと今後はこういうことはやらないと思うんですけど、ステファンコーチにもうちょっとジャンプ以外をやってほしいっていう、ジャンプ以外にも集中してほしいって前日に言われたので。ちょっとでも極端過ぎたなっていうのは反省してます」
Q.色々試してっていうことだったんですか?
「そうですね。でも今後はもうちょっと…先にジャンプだなって思いました。最後にジャンプは違うなって思いました」
Q.曲かけ後もジャンプは安定していました。一度リンクを後にしまして午後7時過ぎに再び会場に入ります。ここまで公式練習から4時間半ほどありましたが、この間というのはどういったことをされていたんでしょう?
「うーん、いや、ご飯食べて…そうですね。特に何もしてないです」
Q.もうリラックス時間で?
「これも今ゲームしてました」
Q.大好きなゲームを。ウォーミングアップ中はどんな音楽を聞かれるんですか?
「音楽はこれ聞いてないんですよ」
Q.聞いてないんですか?
「そうです」
Q.集中するため?
「うーん…そうですね。いつも片耳につけて」
【フリー本人解説】
Q.演技前はどんな心境でした?
「そうですね。直前が高志郎くんだったので、すごいジャンプ跳ぶ度にガッツポーズしてましたし、すごく本人も喜んでいてステファンも喜んでいてすごく嬉しく思ってました」
Q.嬉しい気持ちで演技に入って。
「そうですね。自分のやることは自分でちゃんとやろうと思ってましたけど」
Q.そしてフリーもあっという間に世界を作ります。(4Lo)素晴らしいジャンプで入りました。
「そうですね。ループはすごい素晴らしいジャンプだったと思います。僕はループ跳べたらすごくきれいなジャンプだと思うので、すごいきれいに、これは自分の武器になると思っています」
Q.(4S→2S)少し今回サルコウに苦戦する選手が多かった印象もありましたが。
「そうですね。本当に皆さん苦戦していて、僕はフリーにしか入っていなかったんですけど、それでも練習ではけっこう跳べていたんですけれども、ちょっとタイミング…足置く場所を間違えたというか」
Q.左足ですか?
「そうですね。ちょっと近すぎたなと」
Q.(4F転倒)4Fも非常に練習では安定感があったように感じました。どう分析されますか?
「そうですね。まぁこれに関してはどうですかね。サルコウを引きずったのか、何とも言えませんけれども…(3A)そうですね、まだフリップの原因は分からないですけど、アクセルは本当はここコンビネーションの予定だったんですけど、単発にすることによってちょっと一旦自分を落ち着かせようと。失敗が続いていたので、自信のある3A単発にしました」
Q.そういう考えがあったんですね。
「そうですね。本当はコンビネーション僕は今年よく失敗するんですけど、なのでまずは単発でしっかり落ち着こうという意志がありました」
Q.この後のジャンプ構成というのは既に頭の中にはできていた?
「うーん…まぁできたらやろうっていう意志はありましたけれども」
Q.(4T3T)後半から気持ちの強さが表れていたと思いますがいかがでしょうか。
「そうですね。練習で6分間からトゥループの状態はよかったので、着氷した感じはこれは行けるなっていう気持ちで」
Q.この時点で気持ちはすでに落ち着いて?
「そうですね。もうちょうど前半と後半切り替わる部分でもあったので、しっかりこれは切り替えがすごくうまくいったなと思いました」
Q.(3A2A2A)これは確か公式練習でも練習されている…
「そうですね。一度同じ失敗をしていたので、これは頭には入れていたんですけど、ただこれをやってしまうととても曲に遅れてしまうので…まぁでもやっとこうと思いました」
Q.やはり振付への影響が少しある?
「この時点で2秒3秒ぐらい遅れてるので…で、けっこう体力も消耗して遅れてるって分かっていても身体が動かないっていう状況でした」
Q.これだけ動き続けてるプログラムですからね。少し焦りみたいなものはありましたか?
「そうですね。できれば合わせたいなっていうのはあったんですけど、でもこれ以上身体が動かせないっていう気持ちだったので、もうこれは仕方ないなって思って」
Q.気持ちと身体とのギャップが…もう仕方ないと割り切って?
「そうですね。ここからどうすることもできないって思ったので…」
Q.(曲から遅れてフィニッシュ)この時どういうお気持ちでしたか?
「そうですね。あまりにも遅れていたので、何かちょっと気まずさもありました」
Q.ランビエールコーチの方は見ました?
「そうなんですよ、ステファン僕のこと見てなくて…そうなんですよ。高志郎くんと“いやよくやったよ!”って言って」
Q.島田選手と抱き合っていた?
「そうなんです」
Q.(リプレイ4T3T)セカンドジャンプに3Tをつけた、この辺りはいかがですか?
「そうですね。僕はあまりこのコンビネーションジャンプを跳ぶことが少なかったので、でも練習でずっとできてるものなので、それはしっかり試合という場でもやっぱりこういう時に出るんだなっていうのは思いました」
Q.(リプレイ3A2A2A)どうでしょうこのコンビネーションというのは今後は?
「うーんまぁ曲にだいぶ遅れてしまうので考えどころですけど、すごくいいリカバリーだなとは思いますね」
Q.(キスクラ)得点の印象はどうでしょう?
「そうですね。やっぱりコンビネーションをしっかり消化しきったからこそ点数が伸びたと思います」
Q.キスクラの“ブラボー”という言葉がありましたが?
「本当にサッカーをたくさん見させていただいてすごい感動しましたし、こういう言葉を使わさせていただきました」
Q.(舞台裏の高志郎くんと友野くん)宇野選手の得点に2人も驚愕してバケモノとまで言われていました。
「(笑)そうですね。皆さんより少しだけ難易度の高いプログラムをやっているので、まぁ多少失敗してもやはりそこで貯金があると言いますか、ちょっと点数が伸びる部分、あと今回は失敗があれどコンビネーションをしっかり最後までやったっていうのがこの点数に生きたのかなと思います」
【ショート本人解説】
Q.今大会このSPに向けてどんな思いで入りました?
「うーんやっぱり練習から少しジャンプがいつもとは違うなっていう感触があったので、6分間練習でもそんなにいい感触ではなかったのでスピードを落として丁寧に行きました」
Q.スピードを少し変えたんですね。
「そうですね。(スピードを)出すとちょっと持ってかれてしまうなと思ったので」
Q.(4F)完璧だと思ったんですが、+3.14の出来ばえご自身ではいかがでしょう?
「そうですね。映像を見るとすごい良い4F跳んでるなと思うんですけど、でも跳んだ感触ではちょっともう少し流れられたかなと思いますが、まぁただ試合ではこれですごい良いと思います」
Q.(4T2T)4Tで少し沈んだような感じになったんでしょうか?
「そうですね。ただ練習だったら絶対に跳んでいる、4回転3回転を跳んでいるジャンプなので、これは僕の試合でよくやってしまうんですけど、ただもう最初はすごいこのコンビネーションにこだわってたんですけど、今は僕は練習でちゃんとできているからちゃんと1個目さえきれいに跳べば跳べるっていう自信を持ち始めているので全然気にしてなかったです」
Q.(3A)こちらも2点近い出来ばえがつきました。ご自身の分析は?
「あまり良くはなかったですね。まぁちょっと失敗しないように丁寧に降りたんですけど、その結果もあってちょっと流れがなかったなっていう印象があります」
Q.(StSq)レベル3という判定になりました。
「そうですね。だいぶ硬かったなと思いますね」
Q.動きがですか?
「はい。映像見直したんですけど、上半身の動きがあまりにも少なかったので、レベルが取れなくても仕方ないなっていう感想でした」
Q.その硬さというのはどこから来たと分析されますか?
「やっぱり少し氷をつかみきれなかった自分の問題かなとは思うんですけど、だからこそ丁寧に行こうと思ったんですけど、丁寧に行った分、足元は丁寧に行ったんですけどその分ダイナミックさっていうのがなかったので」
Q.(CSSp)そしてこれがランビエールコーチが崩れ落ちたスピン…
「(笑)そうですね。足を後ろに下げているんですけど最後に、あれは本来やらない予定だったんですけど、以前もずっとレベルが4が取れなかったので色々意識してって考えていたら全然違うスピンをやってしまって、でそこから本当はジャンプをしなければいけなかったんですけど、それをもうやれる余力がなかったので…」
Q.レベルが取りにくくなったスピン、改善が必要になった訳ですけれども。
「そうですね」
【インタビュー】
Q.解説ありがとうございました。今年は北京五輪から始まり世界選手権では初の金メダルとなりましたが、改めてこの2022年を振り返っていかがでしたか?
「そうですね。僕が想像していた以上に自分が成長する1年だったと思いますし、今後も自分が成長に繋がる道をどんどん選んでいけたらなと思ってます」
Q.どの辺りに成長を一番感じました?
「やっぱりジャンプというものが最近の男子では必要になっていると思うので、今の跳べているジャンプだけではなく新たなものにも挑戦を目を向けながら、今できているものをよりクオリティを上げれるように頑張っていきたいなと思います」
Q.世界王者になりました。シーズン前にはやっぱり結果を残した翌シーズンっていうのは気持ちの部分でも難しいのではないかということも多かったと思うんですけども関係なかったですか?
「そうですね。僕が目指しているものが結果・順位ではなく、自分がもっとどういう選手になりたいか、どういうものを突き詰めていきたいかっていうことを考えられているからこそ、モチベーションダウンには繋がらなかったのかなと思います」
Q.向上心が上回っているということですね。
「はい」
Q.世界選手権に向けてどのような滑りを見せていきたいと感じてますか?
「そうですね。すごい期間も空くのでここでしかできない練習もたくさんあると思いますし、より今回の演技よりも素晴らしい演技っていうものを世界選手権、国内試合なので頑張りたいなと思っています」
Q.楽しみにしております。
「ありがとうございます」
Негізгі бет Спорт Japan Nationals 2022 Shoma Uno Interview & commentary about his performance
Пікірлер