虚音イフさんにも「都々逸」を読んでもらっています!
それがこちらです↓↓↓
• 【朗読:虚音イフ】江戸から届いたラブレター『...
TALQuという深層学習系読み上げソフト(AI系TTS)です。
イフさんの声は、渋くて低い男性の声です。
ぜひ、そちらも聞いてみてください。
わたしが一番好きな都々逸は、青木仙十作「くじも当たらず出世もなくて 今日を生きてる運のよさ」です。
この動画では、恋愛に関するものを集めましたが、恋愛以外にも人生の教訓となるものや日々の生活の中で妙に納得させられるものもあります。
(「うちの亭主とこたつの柱、なくてならぬがあって邪魔」など、笑ってしまいました。)
「諦めましたよ、どう諦めた、諦めきれぬと諦めた」(「諦められぬと諦めた」とするものもある)
この歌も、好きな人への恋を諦められないとも読めますが、夢や本当にやりたかったことなどにもあてはめられるのではないでしょうか。
ぜひ、みなさんもお気に入りの都々逸を見つけてください。
また、お気に入りの都々逸がありましたら、ぜひコメントで教えてください。
動画をつくった後に見つけてしまった都々逸。(すごく好き!)
「文明開化で規則が変わる、変わらないのは恋の道」
元塾講師(文系教科担当・文学部卒)による解説
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『都々逸(どどつ)』とは
幕末(江戸時代の終わり)から明治にかけて、おもに庶民の間で流行した唄。
「七・七・七・五」の26文字で、心地よいリズムでつくられている。
三味線を伴奏として歌い継がれてきたものが多い。
有名な都々逸
歴史の授業で一度は聞いたかもしれない
「ざんぎり頭を叩いてみれば 文明開化の音がする」
女性の美しさを表した
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」
都々逸は「七・七・七・五」の26文字と解説したが、例外もある。
「五字冠(ごじかむり)」という、頭に5文字を加えた「五・七・七・七・五」の31字でつくられているもの。(短歌と同じ文字数)
<弱虫が たった一言 小さな声で 捨てちゃいやよと 言えた夜>
都々逸…「七・七・七・五」(26文字)
短歌…「五・七・五・七・七」(31文字)
俳句…「五・七・五」(17文字)
<及ばぬ恋よと捨ててはみたが、岩に立つ矢もある習い>
「石に立つ矢」と「一念岩をも徹す」が合わさったものか。(←わたし個人の見解)
【引用】デジタル大辞泉「石に立つ矢」の解説
一念を込めてやれば、どんなことでもできることをいうたとえ。漢の李広が石を虎と見誤って矢を射たところ、矢が石に立ったという「史記」李広伝の故事による。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
【引用】精選版 日本国語大辞典「一念岩をも徹す」の解説
いちねん【一念】=岩(いわ)をも徹(とお)す[=岩(いわ)にも徹(とお)る]
強固な信念、至誠で事に当たれば、いかなることも成し遂げることができるの意にいう。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)三「一念岩を徹(とほ)すといへば、一生の中に逢はれまい物でなし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
<末は袂を絞ると知れど、濡れてみたさの夏の雨>
「袂」とは、和服の袖、袋のように垂れている部分。
袂を絞る…和服の袖が濡れるほどに、ひどく泣くこと。
陸奥宗光・作
陸奥宗光(むつむねみつ)明治時代の外交官、政治家。
<君を待ちわびさびしい雨に、うちにいてさえ濡らす袖>
袖を濡らす…涙を流す。泣く。
<三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい>
「添い寝がしてみたい」とするものもある。
高杉晋作がつくったとして有名。※諸説あり
「三千世界」…この世の全て。
↓詳しく知りたい方はこちら。
kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E5...
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ここまで読んでいただきありがとうございます!
解説ということで、ちょっと偉そうな口調になってすみません。
簡潔にまとめた方が読みやすいかなと思いまして。
ここからは、わたしの独り言です。
「三千世界の~」について。
江戸の町、特に遊郭などの繁華街は、夜に食べ残したものを朝に捨てるので、それを狙った烏で、朝はうるさかったとか。何かで読んだ覚えが…。曖昧な記憶。
そう考えると、「逢うて間もなく、早や東雲を憎くや烏が告げわたる」も納得できます。
烏が鳴くから帰ろう、や、昔話で夕方に烏が鳴いていたので、わたしにとって、烏は夕方のイメージでした。なので、最初に「三千世界の~」をよんだとき、なぜに?と思たったのを覚えています。
ちなみに、この「からす」は「八咫烏(やたがらす)」だとする説があります。
八咫烏は「神の使い」とも言われています。
(サッカー日本代表のエンブレムにも八咫烏と思われる鳥が描かれていますね。)
この「八咫烏」とする説を基に考察をすると、より狂気が増すというか、違った読み方、味わいがでてきます。ここで解説するには長すぎるので、辞めておきますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
#都々逸 #概要欄に解説あり
Негізгі бет 江戸から届いたラブレター『都々逸』~100年変わらぬ恋心~【おやすみ前の文学】【寝落ち歓迎】
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