沼津市江浦地区に江戸時代中期から伝わる伝統行事です。産土神の住吉神社で毎年1月2日、前年に同地区で結婚した新婿に水を浴びせて、村の一人前として認めるために行う水祝儀です。
水祝儀を申し込んだ人の家に、「テイメン笠」と呼ばれるあみ笠と藁束1組がお膳に載せられ届けられます。家では新婿と添え婿と呼ばれる新婿の介添え役が出迎えます。添え婿は新婿の保証人で、水祝儀を済ませている人あたります。夕方より新婿・添え婿と江浦青年会の青年との間で盃を酌み交わす「レイシュの式」が行われます。式が終わると神社境内で祭礼歌舞という輪踊りがあり、青年たちは頭にお面を付け、女物の長襦袢を着て輪になって踊ります。輪の中にテイメン笠を被った新婿が入り、テコーとよばれる藁を束ねたものを両手に持って踊り、その後、水浴びせが始まります。拝殿前の石段の上には水を満たした四つの桶と笹束が用意されます。
水を浴びせる前に何度かのかけひきがあり、階段を上がろうとする添え婿たちや新婿たちをねらって桶をひっくり返し、新婿たちに水が浴びせられます。
この後、青年会館ではもう一度レイシュの式があり水祝儀は終わります。
Негізгі бет 江浦の水祝儀(静岡県指定無形民俗文化財、沼津市)
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