九尾の狐伝説とは、栃木県那須に伝わる伝説です。
その昔、九尾の狐は中国の王の后に化けて悪行を尽くし、その後インドへ渡り太子の后に化け再び悪行を尽くしたのち、ある夜突如姿を消しました。その数百年後、少女に化けて遣唐使の船で日本に渡り鳥羽院の側に仕え、やがてはこの世を治め、人の世を滅ぼそうと企んでいました。ところが、陰陽師・阿部泰成にその正体を見破られ、当時は住む人も少なかった那須野へと飛び去り悪事を続けました。それを知った朝廷は「九尾の狐退治の勅命」を下し、勅命によって那須へ集結した軍勢に追い詰められた九尾の狐は、ついに鏑矢で射止められ、巨大な毒石に姿を変えました。毒石に姿を変えてからも、その毒は村人たちに害を及ぼし続けました。後年、そのことを伝え聞いた名僧・玄翁和尚による一喝で石は三つに打ち砕かれて飛び散り、そのひとつがこの地に残り、いまだに毒気を放ち続けています。
この伝説の毒石が殺生石です。普段は、周辺の遊歩道なども整備されていて観光客で賑わいますが、この周辺は火山性ガスが噴出していて、ガスの濃度によっては、立ち入り禁止となります。
※2022年3月5日に、殺生石が真っ二つに割れているのが確認されました。災難の前触れか、それとも吉兆かと話題になりTVニュースでも報道されました。石を囲っていた全長8メートルの縄もほどけて確認できなかったようです。
Негізгі бет 九尾の狐(きゅうびのきつね)伝説 殺生石 栃木県那須町
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