新城市新城中学校の敷地に一棟だけ残っていた旧制新城高等女学校の木造校舎が、老朽化のため近く取り壊される。高女時代の面影は、木造校舎に面した池と、池のほとりに移築した茶室だけとなる。「ゆかりの方々が名残を惜しむ機会になれば」と、中学校は14日まで木造校舎内の見学を受け付けている。木造校舎は1923年に建てられ、当時は裁縫や音楽の教室があった。47年に中学校が設立されると、校長室や職員室、家庭科などの特別教室として使用。84年に現在の校舎に建て替えられ、学校施設としての役割を終えた。市教委が95年、地域の歴史や伝統を継承する「新城まちなか博物館」に指定して商家や農家の民具を展示してきたが、2023年3月末の制度廃止に伴い閉鎖。校舎の保存には多額の費用がかかる一方、放置するのは学校管理の上で危険と判断し、解体を決めた。木造校舎内は、博物館の展示用にしつらえられた畳の小上がりや棚とともに、高女時代のものとみられる重厚な黒板が残る。校長室は、廊下との間に縦に細長い回転窓が並ぶ特徴的な造り。「新女」と薄く彫られたガラス窓もある。高橋正樹校長は「自分自身が木造校舎で育っただけに、少し感傷的になっている。4月下旬に同窓会の見学があり、何もない校舎内で1時間近く談笑されていた。期間は短いが、思い出がある方たちの見学を歓迎したい」と話している。解体工事は17日に始まる予定。
――――――――――――――――――
制作
中日新聞社
愛知県名古屋市中区三の丸一丁目6番1号
名古屋本社代表 052-201-8811
中日新聞Web www.chunichi.c...
Негізгі бет 旧制新城高等女学校舎がまもなく取り壊し 1923年建築
Пікірлер: 6