虫と人との間で、心通わせることって、できるんだ。
そう、確信するつながりを授けてくれた
1匹のキアゲハに、感謝を込めて。
夏過ぎ去った9月の後半、
1匹のキアゲハが、きれいな羽をもって元気に羽化しました。
でも、外に出ても飛び立たず、
うまく花の蜜を吸うことができない子でした。
キアゲハちゃん。
庭で生まれ、アシタバの葉を食べて、
元気に育ったいもむしです。
ムチムチに太って、穏やかな性格の優しい子でした。
9月13日、皮を脱いでさなぎになると、
10日後の9月23日の朝に無事に羽化。
でも、台風が来る直前…
台風が来る前に飛び立てれば、と外に出しても飛ぼうせず、
花にとまっても蜜を吸わず、家で一泊してもらうことに。
翌日も再チャンレンジ。
ニラの花に止めてみても吸わず、飛ばず…
家では、羽を傷めないように。大事に大事に、過ごしました。
首を懸命にふりながら、蜜を飲んでくれました。
いっぱい飲んでくれると、
わが子がミルクを飲んだように、安心しました。
いつもママの手の上からはなれない、甘えん坊さん。
まるで、子犬のようになつっこくて…
9月27日、ようやく花の蜜を飲んでくれました。
「できるじゃない!」
初めて立って歩いたわが子を見守る想いでした。
いっぱい飲んでも飛び立たず。
「いい子ね、いい子、いい子」
背中を優しくなでました。
そして、翌9月28日。
花の蜜を懸命に飲むと、初めて空を舞いました。
蜜を飲もうと花から花へ。
「うん、飛べる!きっと大丈夫。」
元気でね、いつでも戻っておいで。
大変な時は、いつでも戻ってきていいからね。
おひさまの陽をいっぱい浴びて、
花の蜜を吸うと大空へ!
空でふわっと円を描くと、まさか、戻ってきてくれました。
キアゲハちゃんのたくましさと、飛べたことへの想いで
涙があふれて、、
「元気でね。」
そう飛び立ったはずなのに、
空を舞うと再び帰ってきて、ママのもとへと…
戻ってきて、ママの傍で止まろうとしてくれたんです。
今すぐにだって大空に飛び立てるのに、信じられませんでした。
舞い降りて、すぐ近くで、止まろうとしてくれるなんて。
まるで、「ママ、飛べたよ!行ってくるね」
と話しかけてくれているようでした。
シソの花でステップを踏むようにヒラヒラと飛びまわると
こころを決めたように、空高く、飛び立ちました。
いつでも帰っておいで。
元気でね。
虫と人との間で、心通わせるつながりって、できるんだ。
そう、確信する一期一会を、ありがとう。
キアゲハちゃん、
あなたのふるさと、ここにあるから。
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/ aomushi_garden
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Негізгі бет キアゲハちゃんに感謝を込めて。虫と人との心のつながり
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