自然界では時折り、コクワガタとオオクワガタとの交雑個体・雄が見つかるというニュースを耳にしたため、実験的に(詳細な記録は残していませんでしたが)比較的大きな(体長およそ45mmの自宅周辺で採取した)コクワガタの雄と、比較的小さな(体長およそ20mm代後半の)オオクワガタの雌とを同じ容器で飼育し、人工的に交雑個体チュウクワガタを生成しました。
体のフォルムは華奢なコクワガタの風貌で、足回りはなんとなく重厚なオオクワガタに似て、大顎は丁度両種の中間の形態をしていると感じています。
自然界で、どこででも普通に見つかるコクワガタと、極めて希に見つかるオオクワガタとは、意外にも種が近いということです。
両者共、飼育は同じように容易で、飼育下ではどんどん増えて行きます。それなのに、自然界では、オオクワガタが稀少なのは何故なのか?
このようなことを考えながら、前回の実験では殆どデータを残さなかったので、もう一度実験しました。
1023年8月10日~
コクワガタのオス(40mm)と、オオクワガタのメス(34mm)を、同じ容器に入れ飼育しました。
オオクワガタの雌がコクワガタの雄に比べ、やや大きすぎるのではないかという心配もよそに
約1年後には、チュウクワガタの幼虫が発生していました。
( 2023年9月3日 0.3g
2023年10月1日 1.4g )
さらに、20日間で4g増加しました。( 2023年10月22日 5.4g )
さらに2ヶ月後、体重の増加は見られません。この“さちり”方は、コクワガタの血統なのか?
( 2023年12月20日 4.1g ) 24度で加温飼育中
さらに2ヶ月後、蛹になりかけていました。そうとはしらず、取り出してしまいました。
( 2024年2月21日 4.4g 前蛹 ) 24度で加温飼育中
その約20日後、無事に蛹になりました。やはり雄で、元気に動いています。
( 2024年3月12日 蛹化 ) 24度で加温飼育中
17日後、無事に羽化しました。
( 2024年3月29日5時30分羽化 )
羽化2時間30分後、前翅の色が少し濃くなってきました。
2024年3月29日8時 羽化2時間30分後
羽化4時間後、後翅が前翅の下に収納されました。
2024年3月29日9時30分 羽化4時間後
羽化7時間後、体長は40mmぐらいのチュウクワガタ完成です。
2024年3月29日12時30分 羽化7時間後
こうして、親子を並べて見ると、チュウクワガタの体のフォルムはコクワガタ似ていて、大顎の形態はオオクワガタ似ていると感じます。
父親 コクワガタ♂(40mm) 長男 チュウクワガタ♂(40mm) 母親 オオクワガタ♀(34mm)
結局、コクワガタのオスと、やや小さ目のオオクワガタのメスとを、同一容器で飼育するだけで、いとも簡単に、チュウクワガタは誕生します。
このことは、自然界には 圧倒的多数のコクワガタが棲息していて、今 仮にその1/10のオオクワガタが棲息していたとしても、両者は簡単に交雑してしまい、繁殖能力をもたないチュウクワガタが誕生し、数年~数十年後には、数的にマイナーのオオクワガタは滅びてしまうことを、意味するのではないでしょうか?
だから、オオクワガタの多産地では、そうではない地域(例えば、東京多摩地区)と比べて、コクワガタの数は少ないのではないでしょうか?
#チュウクワガタ
#オオコクワガタ
#オオクワガタ
#コクワガタ
Негізгі бет コクワガタ♂とオオクワガタ♀の“あいのこ” チュウクワガタ
Пікірлер: 10