この一局、いくつか検討を拝見しましたが、 AI の評価値の数値はともかく、ここまで後手の勝ち筋を見つけるのが難しい段階で、すでに「大逆転」ではないと個人的には思います。普通に羽生先生の粘りがすごかった一局だということでしょう。 特に、 NHK 解説の加藤先生の解説では、後手勝ちの順を見つけられていませんでした。。。アユムさん解説の先手勝勢の角を抜く図を「これなら全然後手大丈夫でした」みたいないい加減なコメントをしていた。話になりません。すでに、加藤先生の感覚・読みをはるか上回る難しい局面にはなっているということです。これを「後手勝勢」とラベル付する正当性はどこにあるのでしょう? 確か千葉さんだったかな、聞き手の女流棋士の先生が98角の段階ですでに後手がめちゃくちゃ怖いっておっしゃっていて、その感覚のほうが、対局者の中川先生や加藤先生よりも正しかったということです。 有名な52銀が米長先生のリアクションによって有名になった以上に、解説の加藤先生の派手すぎるリアクションによって、大げさにラベル付けされすぎた「大逆転劇」だと思います。 なお、羽生先生の98角打までの粘り方が羽生マジックの名に恥じないほど素晴らしいことは言うまでもないと思いますが、世紀の大逆転というジャンルとは別ジャンルの名局だと個人的には思います。
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