小学館文庫・山本周五郎傑作選3「夜の辛夷」より朗読させていただきました。
初出・・・『講談雑誌』1950年(昭和25年)5月
★酒井松花亭のペンネームで発表
本所石原町の貧乏長屋の家主・縄屋吾助とその家族は、長屋の住人達に嫌われていた。
吾助は江戸を騒がせた「天一坊事件」に影響され、俄かに系図調べに熱中し始めて・・・。
【主な登場人物】
繩屋吾助・・・六軒長屋の家主の繩屋。
おたき・・・吾助の女房。長屋住人から「ごうつく」と呼ばれている。
おわき・・・吾助の娘。長屋住人から「臼」「色けち」と呼ばれている。
金太・・・六軒長屋の住人。
銀太・・・六軒長屋の住人。金太とふたりで駕籠かきをしている。
尾崎不識斎・・・売卜者。
源兵衛・・・六軒長屋の住人。
勘次・・・六軒長屋の住人。
柳原土堤の乞食・・・銀太たちによってご落胤に仕立て上げられる。
松平伊賀守吉近・・・摂津国の領主。
【もくじ】
00:00 第一席
07:43 第二席
22:36 第三席
30:16 第四席
45:18 第五席
53:26 第六席
01:08:44 第七席
01:22:44 第八席
01:37:48 第九席
山本 周五郎
(やまもと しゅうごろう、1903年6月22日 - 1967年2月14日)は、日本の小説家。
本名:清水 三十六(しみず さとむ)。山梨県生れ。
横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」など
庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説など大衆小説で知られ、特に晩年多くの傑作を書いて高く評価された。
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