Yuki-onna, Snow Woman, is a spirit in Japanese folklore.
She originates from folklores of olden times; in the Muromachi period.
室町時代から記録に登場する日本の伝統的な妖怪、雪女についての伝承を #やさしい日本語 #EasyJapanese にリライトしました。登場人物の名前塔は、ラフカディオ・ハーンの『怪談』に倣っています。
【音楽】DOVA-SYNDROME dova-s.jp/
【効果音】音人 on-jin.com/
【イラスト】IllustAC www.ac-illust.com/
スクリプト(動画の字幕と完全に一致するものではありません)----------
昔々ある所に、二人の樵がいました。一人はお爺さんで、もう一人は若い見習い、巳之吉です。ある寒い冬の晩でした。山で仕事をしていると、夕方から吹雪になりました。町へ帰ることができませんでしたから、二人は近くの小屋で休みました。お爺さんはすぐ寝ましたが、巳之吉は、なかなか寝ることができませんでした。
冷たい風が、巳之吉の顔に当たりました。見ると小屋の中に、白い着物を着ている女がいます。髪が長くて、とても美しい女です。女はお爺さんの顔に、ふうっと息をかけました。お爺さんは氷になって、死にました。女は巳之吉を見ると、微笑みました。「あなたはまだ若くて、美しい。助けてあげます。でも、私のことを誰かに話してはいけませんよ。誰かに話したら、私はあなたを殺します」そう言って、女は消えました。
次の年の冬。ある晩、巳之吉が山から下りていると、若い女が前を歩いていました。追い付いてみると、とてもきれいな女です。
「こんばんは。こんな時間に一人で歩いていると、危ないですよ」
声をかけると、女はきれいな声で答えました。
「この近くに住んでいる方ですか。じゃ、町まで一緒に行っていただけませんか」
二人は一緒に歩きました。しばらく話すと、女の名前は「お雪」で、独身だとわかりました。最近両親を亡くしたので、親戚がいる江戸へ行く途中だと言いました。巳之吉も、自分のことを色々話しました。
「じゃ、巳之吉さんも独身ですか」とお雪が聞きました。
「ええ、まだ独身です。よかったら、今晩私の家で休みませんか。いっしょに住んでいる母が晩御飯を作ってくれますから」
巳之吉が言うと、お雪はすこしためらってから、うなずきました。
巳之吉の母親は、すぐお雪と仲良くなりました。もう一晩、もう一晩と、お雪は巳之吉の家に泊まりました。
結局、お雪は江戸へ行きませんでした。巳之吉と結婚して、子供をたくさん産みました。数年後、巳之吉の母親は亡くなりました。
お雪は、いつまでも若くて美しくて、出会ったときから全然変わりませんでした。町の人はみんな、不思議に思いました。
ある晩、子供たちが寝た後で、お雪は繕い物をしていました。巳之吉は、お雪の横顔を見て言いました。
「今思い出した。私は若いとき、おまえにそっくりな女を見た。あれは、吹雪の夜だったな」
「…その話、初めて聞きます。どんな女の人でしたか」
巳之吉は、小屋で白い着物の女に会って、お爺さんが死んだ話をしました。
「あれは、人じゃなかった。恐ろしかったが、本当に美しい女だった」
お雪は手を止めて、巳之吉を見ました。
「巳之吉さん。あれは、私です」
「・・・えっ?」
巳之吉もお雪を見ました。思い出した女の顔と、目の前の妻の顔は、同じでした。
「誰かに話したら、私はあなたを殺す。そう、言いましたよね」
お雪は繕い物を置いて、立ちました。
「あなたは、私の子供たちの父親です。殺すことはできません。でも、私はもうここにいることはできません。子供たちを、大切にしてください」
お雪の身体は、白い雪になって、消えました。
それから、お雪を見た人は、一人もいません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおわり
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