落語と言えば 江戸 東京、
漫才と言えば 上方 大阪の
イメージをお持ちの方が多くいらっしゃると思いますが、落語は、元々 関西で
生まれたものです。
安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)とおっしゃる
面白いお坊さんが、京都にいて、その方が書かれた
面白話集「醒睡笑」(せいすいしょう)が
落語の始まりと松喬さんに教えてもらいました。
京都で生まれ大阪で育ち
そして東京へと伝わっていったそうです。
大正12年 関東大震災がありました。
住まいを失った東京の噺家さんたちが、大勢 大阪に来られ
その折 上方落語を得て
持って帰り
東京風にアレンジしました。
という事で、今 東京で演じられてる落語の中の 舞台が吉原で花魁が登場するもの、武士が出てくるもの、そして 三遊亭円朝という方がお書きになった名作以外の七割は、上方落語を模した物だと松喬さんは、申していました。
例えば
「時うどん」から「時そば」ができました。
「崇徳院」も上方では、高津神社が、出会いの場となっていますが、江戸落語だと上野の清水さん。
崇徳院こと崇徳天皇が詠まれた「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」この上の句をもらった若旦那が、命も果ててしまう程の恋の病にかかり これは一大事と熊五郎が、東奔西走し
やがて一対の夫婦が誕生するという誠に良くできたお話
落語「崇徳院」は、トントントンと勢いのある語り口 おまけにハッピーエンド と私も大好きな松喬さんのネタです。
このご時世 マッチングアプリで出会い 結婚した人も多くいらっしゃいます。
それはそれで
私は、良いと思いますが、「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の・・・」と若旦那の恋のお相手を探し駆けずり回る熊五郎がいる落語の世界は、情緒があって やはり秀逸ですね。
それでは、松喬さん52歳のまくらからたっぷり「崇徳院」お楽しみ下さい。
六代目 笑福亭 松喬
落語公式チャンネル
「崇徳院」
平成15年4月13日
ワッハ上方演芸ホール
おそばと落語の会
25周年記念会より
Негізгі бет 六代目 笑福亭 松喬 / 崇徳院
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