15日の土曜日 突然 パソコンが シャットダウン 画面が、真っ暗。
慌てて アップルサポートさんにSOSしたものの
今回は、電話では あきません。
心斎橋のアップルストアに行き、いろいろ試してもらったものの やっぱりあきません。
結局 修理して初期化する事になりました。
使える様になるまで、それは それは大変でしたが
今回も「きっとうまくいく」「私は やっぱりラッキーウーマン」と思ったら
なんとか 又KZitem配信できるようになりました。
ルンルン。
さて 本来は、照明や動きそして音楽も楽しめる「松喬さんのSEしかけ落語」なんですが、
今回は、音のみ。
目を閉じ 皆さまの想像の世界を広げ 36歳の松喬落語をごゆっくりお楽しみください。
『「秘密兵器ですねん」
鬼籍に入られた笑福亭松鶴師匠が私に向って二度おっしゃったことがある。
そして、目尻を下げ、唇をぐっと横にひろげて、「隠し球でおますな」とつづけ
られた。
生前の六代目師匠と会えば必ずプロ野球の話が出た。 共に阪神タイガースの
ファンであったから芸談が五分、プロ野球談義が五分といった具合であった。
だから笑福亭一門の隠し球の話が持ち出されるのは、野球談義の最中である。
ふと、 野球の話が途切れた時に六代目師匠は美酒を口に運ぶような面持で、
「隠し球がいてますのや」と、さも楽しそうにおっしゃったものだ。「それは、
誰でんねん」 こっちは早く聞きたいのだが、師匠は間を十分にとり、ポツリと
一言、「鶴瓶」とおっしゃったのが一度、 次の時には「鶴三」とおっしゃった。
松喬君の鶴三時代、それも今から八年前である。六代目師匠はこうおっしゃっ
た後、照れ臭いのか "隠し球〟をぼろくそに貶なされるのが常だった。
「ほんまに鈍くさい男や。あーんだけ鈍くさい男はいてえへん。こっちが苛々
してくる。鈍の上にドが付く。ド鈍くさい奴ちゃ。そやけど・・・・・・根がある」
この予言は見事に的中した。おそらくこの八年前の六代目師匠の弟子思いの話
を松喬君は知らないだろう。
そして、この言葉から鶴三という一人を私は注目することになる。高座の外で
話を交わすようになる。 六代目師匠が鬼籍に入られてから話し合う機会が頻繁
になった。 六代目師匠の運転手時代、噺のオボエが一番遅かった話、松喬君自
身から聞けば聞くほどに六代目師匠の評が実に図星だったことがわかる。 六代
目の顔が甦ってくる。
この間も松喬君と話した時に、「今年のお盆には、六代目師匠に俗界に帰っても
ろうて、一席やってもらいまひょか」という話が飛び出したものだ。
今になって考えると、六代目師匠は鶴三という一人の弟子に、自分と同質の
ものが眠っているのを看破したのだろう。この同質とは、豪放と繊細という両
極、あるいは、裏と表が宿っているということだろう。一見矛盾したものが混
然一体となって芸に深みを与えていく才能を松喬君の内に見抜かれたのだと思
う。 六代目の生血をゆっくり吸った男が笑福亭松喬だといえる。
芸の伝承をいっているのではない。独自の芸を創造している場合には師匠の血
を吸うしたたかな粘りをもつ時期をもつことが必要だということを笑福亭松喬
が証明しているということである。』
当日のパンフレットに記載されていた
藤本義一さんの文章
「六代目の生血を吸った男
ー笑福亭 松喬」でした。
六代目笑福亭 松喬
落語公式チャンネル
今回の演目は
「SE しかけ落語 胴切り」
1988年7月9日
第2回笑福亭 松喬独演会
道頓堀 浪花座
演出 小谷信夫(毎日放送)
音楽 奥村 貢 (作曲家)
音響効果宇崎 宏 (毎日放送)
皆さま本当にお世話になりました。
Негізгі бет 六代目 笑福亭 松喬 / SEしかけ落語 胴切り
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