曲目:梁塵秘抄〜熊野古道の幻想〜
作曲:福島弘和
指揮:津田雄二郎(客演指揮者)
♪曲紹介♪
熊野は死者の魂が帰る「⻩泉の国」として、その昔から山伏や修験者など多くの人々が「⻩泉がえり」を祈りつつ参詣したパワースポット。2004 年に世界文化遺産に登録された。
平安末期、後白河法皇が「今様」と云われる流行和歌集を編纂し「梁塵秘抄」とした。
後白河法皇は、平清盛との対立により幽閉されその院政は滞ったが、復権を果たし鎌倉幕府成立に関わった重要人物。現在、大河ドラマで放映中。
曲中の和旋法には郷愁を誘われる。全奏による格調高い出だしは、霧に包まれた霊山、熊野古道を表す。伝統打楽器のあたり鉦、締め太鼓、和太鼓のリズムに乗り修験者は歩むが、フルートとファゴットの二重奏による「一休み」は印象的。曲中同じハーモニーを繰り返す部分は、輪廻転生や和歌詠みを表し、最後は祭りの大団円となり曲を閉じる。
(東京大学吹奏楽部五月祭演奏会パンフレット(下記リンク)より)
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