低音の響きもとても豊かで、広い音域、情感一杯に、この名曲を見事に歌い上げていらっしゃいます。また、日野さんのトランペットも、ちょっとマイルス=デヴィス風の趣を外して、ひばりさんのヴォーカルを、鮮やかに支えておられます。 彼女の "Lover come back to me" も驚くべきもので、そのリズムのノリは、例えようもありません。ひばりさんに歌えない歌は。ないんじゃないかと思わせるほどです。 私は、シュワルツコップという人が歌う、シューベルトの「水の上で歌う」という歌曲が、大好きなのですが是非、彼女にも歌ってほしかった。おそらく、ひばりさんのことですから、5~6回の練習でしかも余裕で歌いきってしまうことでしょう。
オリジナルのPatti Pageは「ワルツ」を「ウォルス」と発音されていますが、殆どの日本人の歌手が「ワルツ」と歌っています。江利チエミさんも初期は「ウォルス」と発音されていました。 天才はやはり日本語に関係なく、本当に聴いた通りに発音されるのだと思いました。アメリカ人の専門家にひばりさんの英語の歌を聴かせると、「素晴らしいが南部訛がある」と言われたそうです。多分お手本にされていた、Nat King Coleからかなと思います。
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