【譜めくり日めくり#628】M. ラヴェル/序奏とアレグロ(1905) (L. ガルバンによるピアノ用編曲)
この曲は1905年に、ハープ独奏とフルート、クラリネット、弦楽四重奏のために書かれました。ラヴェル自身によって2台ピアノ用の編曲版も作られていますが、今回は彼の友人のリュシアン・ガルバン(1877-1959)によるピアノ独奏版を弾きます。この編曲ではラヴェルの2台版もだいぶ援用されています。
「水の戯れ」(1901) から「夜のガスパール」(1908) 辺りの、一般に印象主義と呼ばれる時期の作風は、小さい頃に魅了されてから解けない魔法のように偏愛しております。何というか、映像喚起力がずば抜けて高いんですよねぇ… 難しくて弾けないのが玉に瑕ですw
私のチャンネルの最も中心的な主題は、不幸にして埋もれた作曲家・作品の発掘にありますが、それと並行して、オーケストラや室内楽の作品をピアノ編曲版で表現することにも重点を置いています。これは、ピアノ以外の楽器のための作品を弾くことが、延いてはピアノ曲の表現の多彩さを培う上で有益だと信じているためです。
ピアノ編曲版は書き方次第で難しくも易しくもなり得ますが、弾いて面白い編曲は当然ながら得てして難しくなりがちです。今回のも結構苦労しました。でもやっぱり面白いです。
Негізгі бет Maurice Ravel, Introduction et allegro(1905) transcription pour piano par Lucien Garban
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