安倍元首相 事件前日 神戸での演説
【2022年 7月7日 午後5時すぎ 神戸三宮駅前】
皆さまこんにちは。安倍晋三でございます。
大変お忙しい中、また暑い中、街頭に足を運んでいただきまして誠に有難うございます。
ことしの国会は岸田総理の下、大変波が静かにいきましたね。やっぱりこれは岸田総理のお人柄なんだろうと思います。私の時代はけっこう波が高かった。
きょう私はこの三宮の駅前に立って、若いころを思い出しました。
私、若い時代には神戸製鋼に勤めていたんです。
そして加古川製鉄所に勤めていて、週末にはいつもこの街にやって来て、三宮に来るのが本当に楽しみだった。この辺をいつもちょっと酔っ払いながらフラフラしていたことを思い出しているんです。
皆さんこのコロナ禍の中で我慢を強いられ、あるいは飲食店関係者の皆さん、旅行関係者の皆さん、中小小規模事業者の皆さんは大変な思いをしてこられたと思います。
何とか私たちはにぎわいを取り戻していかないとならない。こう決意をしています。
食料品も上がっています。小麦も国際市場でどんと上がっていますが、何とかその上昇を2割、3割抑え込んでいます。
先般も私はポートピアに行って、神戸大学のラボに行きました。
そこでどういう研究をしているかというと、実はもう実証されているんですが、微生物を使って遺伝子を編集することによってプラスチックができるようになったんです。微生物からプラスチックができますから、海に入れば溶けていく。海洋プラスチックごみ問題は起こらないんです。
これでできた製品をかねてからつくっていて、スターバックスなんかもストローなんかに使っています。さらにはその研究を進めていって、いろんな編集をすることによって、例えばジェット燃料できるようになるという可能性もあるんです。
それも世界を席巻する新しい技術になっている。
その新しい技術がこの神戸から生まれようとしているんですよ。
それをしっかりと後押しをしていかなればいけない。我々はそう思っているんです。
今、このコロナ禍にあって、命を守る大切なツールになっているワクチンの生産が、日本はちょっと遅れています。このワクチンを自分で作っていく。あるいは海外でできたものを日本で生産していく。皆さん、神戸をその拠点にしていこうではありませんか。
国も8000億円という予算をつけた。もっともっと必要かもしれない。
この戦い、確かに厳しい戦いなんです。上位3人しか当選できない。もしかしたら今、3位の座を立憲民主党と争っているかもしれないと言われているんです。皆さん、立憲民主党に負けるわけにはいかないじゃないですか。そしてその中で、1位は維新と言われています。
維新には勝てないんじゃないか。そんなことはありませんよ皆さん。きのうは阪神タイガースも勝てなかった広島に勝ったじゃありませんか。逆転勝ちをしようじゃないですか、皆さん。逆転勝ちでこの神戸の力を、兵庫県の力を全国にとどろかせていただきたいと思います。
今、日本の経済はコロナによって大きく傷ついてしまった。その中で私たちはしっかりと今、生活を支えています。きょうは本当に若い皆さんが、この会場に足を運んで頂いています。高校生の皆さんもたくさんいますね。
私たちの使命は何か。経済分野においてはしっかりと雇用を守っていく、雇用をつくっていくことなんですよ。皆さんが高校、大学卒業を控えて、どんなに頑張ったって就職できない、そんな時代にしてはなりません。皆さん、あの10年前の日本、思いだしていただきたいと思います。
私たちはしっかりと雇用をつくってきました。440万人つくって、そして正社員の有効求人倍率も史上初めて1倍を超える、まっとうな社会をつくり出すことができた。絶対にコロナに負けてはなりません。皆さんにとって輝ける日本をつくっていく上においては、
新しい分野に仕事をつくっていくことであります。新しい分野とはまさに、この神戸で始まったハイテクの分野、バイオの分野、医療分野でもあります。
そうしたものにしっかりと支援を投入していく。輝ける神戸、輝ける日本の未来、そして若い皆さんが頑張れば自分の力で未来を切り開いていける。そういう経済をつくっていくために、この選挙何とか勝ち抜いて、安定的な政治基盤をつくって、そして秋には臨時国会をやって、思い切った補正予算を組んで、積極的な財政を行っていこうじゃないですか。
自民党はしっかりと進めていく。アメリカやヨーロッパに比べて、今私たちは十分にV字回復できていない。その理由はいろいろありますが、まずはしっかりと積極的な財政をしていく。そのことが求められているし、中身もしっかりとしたものを私たちはちゃんとつくっていきますから、どうか安心していただきたいと思います。
確かに今、円安で物価には悪い影響を与えているのは事実ですが、しかし10年前は行き過ぎた円高で雇用が失われた。製造業がどんどんどんどん海外に出て行った。
日本で製造しても、日本で研究してもうまくいかないから出て行った。雇用が失われた。
下請け企業はついていけないから工場を閉めたり、お店を諦めるしかなかったんです。
正社員の有効求人倍率は0.5倍。半分の人しか正社員になれなかったんですよ。
その意味においては今、この円安を私たちはチャンスに変えなければいけないんです。
海外に出て行った製造業を、この地に取り戻そうじゃないですか。
そして段々可能性が出てくる可能になってくるインバウンドももう一度ですね、日本に行くのは安くなってきているんですからしっかりとそのチャンスをいかしていきたい。そう思います。
そして今、この瞬間でもロシアのウクライナへの侵略が続いている。そして、国を守るために命を懸けて戦っているウクライナの人々の姿から私たちは何を学びとることができるか。皆さん、この日本という素晴らしい国を守り抜いていくのは、私たち自身の責任なんですよ。
私たちが努力しなければ、日本の領土、領海、領空、そして私たちの誇りを守り抜いていくことができないんです。しっかりと私たちは必要な防衛費を確保して、日本を守り抜いていこうではありませんか。そして、日本一国では残念ながら守ることはできない。世界中ほとんどの国がそうです。
もしウクライナがNATOに加盟していれば、ロシアは手を出せなかった。ロシアとウクライナを比べたらロシアの軍事力がはるかに大きいから簡単に攻略できると、こうプーチン大統領も考えた。もしウクライナがNATOに入っていれば、NATOは30カ国あります。最強のアメリカも入っている。そうなれば、ロシア対ウクライナではなくて、ロシア対NATO30カ国になる。だったらやめておこうということになるんですね。
ですからウクライナよりはるかに小さなバルト3国も、ラトビアもロシアは手を出すことはできない。フィンランドもスウェーデンもだからNATOに入りたいと言っているんです。
日本はどうか。日本はアメリカという世界最強の国が同盟国として存在する。そこで私たちは力を合わせて平和安全法制をつくって、日本とアメリカが助け合える同盟になった。当たり前のことなんですが、助け合える同盟は絆を強くしたんです。それが皆さん、抑止力になっていく。
でもお互いに助け合うということはどういうことか。自分が攻められていないけど、同盟国のために戦うということなんです。だからこそ努力をしなければいけない。自ら努力をしていない国のために、手を差し伸べたり共に戦ってくれる国は世界中探したったどこにもありません。
だからNATOの30カ国は1カ国の例外もなくGDP2%、しっかり軍事費を確保する。負担すると約束し合っているんです。なぜGDP比2%かと言えば、大きな国も小さな国もある。自分の経済力に見合う責任を果たしていく。お互いに責任を果たしているから信頼が生まれ、絆が強くなっていく。同盟が強化されていくんです。
日本のためにアメリカは戦ってくれる。でも、戦うアメリカの兵士にも家族がいます。恋人もいる。愛する人が日本のために戦う。このことをアメリカの国民が理解しなければ、同盟はただの紙切れになってしまうからこそ、私たちはしっかりと努力をしていく。そのために皆さん、どうか私たちに力を与えてください。この選挙を何とか勝ち抜き、地域の平和と安定を守り抜いていきます。
日本が努力をして日米同盟があり、さらにはイギリスやフランスやドイツやベルギーやオランダやあるいは豪州やインド、カナダ、考え方同じくする同志はこの地域を私たちと一緒に守るために自衛隊と共同軍事演習をしています。これが皆さん、大きな抑止力なんです。
抑止力というのは皆さん、戦争をする力ではありませんよ。戦争を止める力なんです。この抑止力を確保して子どもたちの未来をしっかりと守り抜いていきます。
憲法について、緊急事態条項はパンデミックを経験して絶対に必要だと私たちは認識しました。同時に今、ウクライナを守るために戦っているのはウクライナ軍の兵士です。日本を守るために命を懸けて戦うのは、この自衛隊の皆さんです。あの阪神淡路大震災の際にも命を懸けて人命を守ったのは自衛隊の皆さんじゃありませんか。
でも憲法に書かれていないから、憲法学者の多くは自衛隊は憲法違反だと言っている。
あの共産党の志位委員長も「自衛隊は憲法違反だ」とそう言っていますよね。じゃあ志位さん「いざという時はどうするんですか」と聞いたら「いざという時は自衛隊に頑張ってもらう」と言っている。これはおかしいじゃありませんか。
多くの憲法学者は憲法違反だと言っているから、ほとんどの教科書に「憲法違反だという議論があり、違憲の恐れがある」と書かれている。日本を守るために頑張っている自衛隊の皆さんも子どもたちも、この教科書で勉強しなければいけません。皆さん、変えていこうではありませんか。変えていくために、いよいよ憲法改正、私たちは取り組む時を迎えた。
でもそのためには力が必要です。よろしくお願い申し上げます。
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