男声合唱組曲「雪の記憶」
作詩 山崎澍郎
作曲 早野柳三郎
指揮 藤本幹夫
大阪経済大学グリークラブ第22回定期演奏会
第3ステージ
1986年12月9日
ザ・シンフォニーホール
男声合唱組曲「雪の記憶」について 早野柳三郎
この曲は、山崎澍郎氏の詩に作曲した男声合唱組曲「雪の記憶」「花の記憶」「祭りの記憶」という“記憶”連作のうちの一つで、昭和57年と60年の龍谷大学男声合唱団定期演奏会、及び同団の演奏旅行で唱れたものであるが、たまたま、大阪経済大学グリークラブの指揮者、藤本氏の眼にとまり、今回の演奏会に取り上げられたものである。
一曲目「風よ」の始まりと終わりに“サワサワサワッ”という風の音を模した三拍子のフレーズがあるのだが、大経大の80人近いメンバーの声なら、風と雪と波の音が豪快に感じられるのだろうな、とか、風の後の静かさは“シーン”とした感じが特に強いのだろうな、とか、
二曲目の「雪の音」は、子供のころの淋しげな“わらべうた”風の曲なのだが80人近い声で唱うと、あの淋しさは暖かいもので包まれたような淋しさになるのだろうな、とか、
三曲目「雪の降る夜の」は、、恋人と歩いた道に、かすかに三味線の音が聞こえていた、という想定なのだが、80人近い声なら、一般のお客さんは年末の繁華街の横丁、のような雰囲気を感じられるのかな、そうなると、恋人も濃艶な人を連想されるのかな、とか、
四局目は80人のボリュームで、バッチリしめくくるんだろうな、あのシンフォニーホールでな、とか思って、12月9日を首を長くして待っている。
定期演奏会パンフレットより
Негізгі бет Музыка 男声合唱組曲「雪の記憶」大阪経済大学グリークラブ第22回定期演奏会 第3ステージ
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