プロ野球独立リーグの石川ミリオンスターズが、4月のシーズン開幕に向け金沢市内で合同自主トレを行っています。
今シーズンに強い思いを持って挑んでいるのが、輪島市出身の川崎選手です。
あの奥川投手と同世代で石川県の高校野球を彩ったエースピッチャー。プロ野球・NPBへの思いを取材しました。
3月1日、金沢市内で石川ミリオンスターズの合同自主トレが始まりました。
初日から軽やかな走りを見せるのが、21歳・川崎俊哲(かわさき・としあき)選手です。
輪島市出身の川崎選手。輪島高校時代は、140キロを超えるストレートを武器にエースピッチャーとしてチームの県大会ベスト4進出の原動力となりました。
この年は、星稜が夏の甲子園で準優勝した年、現在ヤクルトスワローズの奥川恭伸投手が星稜のエースとして全国を沸かせていました。
直接対決は叶わなかったものの、輪島の川崎投手も奥川投手のライバルの1人として県内では注目を集める存在でした。
ただ、ピッチャーとしてだけではなく高い身体能力を生かした守備や走塁、さらに高校通算で15本のホームランを放ったバッティングでもチームの躍進に貢献しました。
高校卒業と同時に、独立リーグの石川ミリオンスターズに入団内野手一本で勝負することにしました。
バッターとしてプロ野球・NPB入りを目指し昨シーズンは主にショートで56試合に出場、確実性と長打力を兼ね備える中距離ヒッターとして打力を磨いてきました。
初日からキレのいい動きを見せ、4年目の今年にかける思いが感じられます。
高校卒業後、プロを目指す選手の進路は、一般的に3つに分かれます。大学進学、社会人野球、そして独立リーグです。
ルールとして、大学に進むと4年間、社会人野球は3年間NPBからドラフト指名を受けられませんが独立リーグの選手は、1年目から指名が可能です。
少しでも早くNPBに行きたいと思っていた川崎選手は、迷わず、ミリオンスターズへの入団を決めました。
独立リーグの選手には、シーズン中、球団から毎月10万円ほどの給料が支払われますが11月から2月までのシーズンオフの期間は給料が出ません。
この期間は、それぞれがアルバイトをして生活費や野球の道具を買うためのお金を貯めます。
川崎選手も、新人の頃からシーズンオフには毎年このガソリンスタンドで働いて、お金を稼いできました。
その働きぶりは、職場でも高く評価されていました。
前向きに働く姿前向きに働き、仲間からは頼られ、応援される日々。しかし、年々、焦りを感じるようになり、本音が漏れます。
自宅で食事作りもりもり食べる輪島市の実家を離れ、現在は金沢市内のアパートできょうだいと2人で生活をする川崎選手。家賃や光熱費は折半し食事はお互いの予定に合わせて自炊しています。
この日のメニューは、自分で作ったオムライス。潤沢にお金をかけられない中でも、体を作るために、エネルギーとタンパク質の摂取を大切にしています。
スマホ見ながらそして、食事中でも、プロ野球の動画を見て勉強をしています。
この日は、同じショートの西武ライオンズ・源田選手のファインプレー集を見ていました。おととし、去年と、川崎選手は、チームの後輩がNPBからドラフト指名されるのを見てきました。
笑顔で送り出したものの、内心は複雑だったといいます。
4年目の今年こそ、自分がドラフト指名される。それはゴールではなく、ライバルたちと戦うためのスタートだと強調します。
石川ミリオンスターズはこの春、新しく発足する日本海リーグに挑みます。
Негізгі бет 「奥川世代」ミリスタ川崎選手(21)の現在地
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