東京都檜原村(ひのはらむら)の払沢(ほっさわ)の滝は日本の滝100選の一つで、結氷する東京の滝として有名なところ。檜原村最大の観光スポットだ。今年の正月は強い寒波がやってきたので、滝は凍っているかと1月4日に出かけてみた。村では毎年「氷瀑クイズ」をやっていて、1月、2月の最大結氷となる日を当てるのだ。結氷率はネットで発表されているが、なにせ正月明けのためかまだ出ていない。少しは凍っているだろうと山道を歩いて、滝を見た瞬間に「ラッキー!」と叫びたくなった。半分ほど凍っている。絵になる。
あとで調べたら、その日の結氷率は45%で、その後4回ほど同率を記録した。これは村の公式発表だ。しかし少し気温が上がると、氷柱は落ちて0%となってしまう。全面結氷になるためには滝付近の最低気温が、氷点下10度ぐらいが数日続く必要があるという。2006(平成18)年には10年ぶりに完全に凍って、このときは1週間続いた。村に観光客がどっと押し寄せ混雑。滝の入り口近くには「祝 全面結氷!」との立て看板が設置され、お客さんを迎えていたという。だがその後全面結氷はない。ちなみに昨年の最大は65%、その前の年は55%だ。この稿を用意している今月20日現在では、何度目かの氷は解けてしまった。今後はどうなるのだろうか。村人も観光協会も、かなりの寒波を待っているのだが。別の滝に出かけたときに出会った人は「今年は氷が少なくて」とつぶやいていた。偶然だが今冬の最大結氷の日に出かけたことになる。
凍って解けてまた凍って。そんな繰り返しのあと、滝は凍らなくなる。春が近づいてきているのだ。また季節が移ろっていく。そう、梅がかなり咲いていた。
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