自民党派閥の裏金事件で、初めての公開での裁判。安倍派の会計責任者は起訴内容を概ね認めました。
自民党を揺るがした派閥による裏金事件。最大派閥の安倍派では、議員側がノルマを超えて売ったパーティー券収入を派閥は収支報告書に記載せず、議員側にキックバックするなどしていました。
安倍派の国会議員3人を含む、総勢10人が立件されたこの事件できょう、パーティー券収入やキックバックなど、収支13億5000万円あまりを報告書に記載しなかった罪に問われている安倍派の会計責任者、松本淳一郎被告(76)。一連の事件で初めてとなる公開の裁判が東京地裁で開かれました。
冒頭で松本被告は起訴内容を概ね認めましたが…
松本被告
「一部に間違いがある」
パーティー券の収入のうち、議員側が手元で管理し派閥に納めていなかった「中抜き」については「認識していなかった」と話しました。
一方、検察側は松本被告が前任者からの引継ぎなどで、キックバックや中抜きが行われていることを認識していたと主張。
検察官 冒頭陳述
「(安倍派で)かねて虚偽記入が行われ、それが発覚してこなかったことなどから前任者に説明されたとおり、虚偽記入を継続した」
きょうの裁判では安倍派幹部の認識についての言及はなく、来月、松本被告本人への質問が行われる予定です。
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