JIROさんと言えば、まず
極めて太い音を出す所に
凄さを感じます。
それは例えば、
逆アングルピッキング、あるいは
まるでギターのような腕の振り方
そういった所に理由があると思います。
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まず逆アングルピッキングなんですけど
こちらは以前このチャンネルの
人時さんの回で詳しくお伝えしたので
是非そちらをご覧頂きたいと思うんですけど
簡単にいうと
人差し指と親指それぞれの腹で
ピックを持って
親指が上向きになる
そういった奏法のことです。
そしてジローさんはまるで
ギターを弾くかのような
腕の振り方をする事があるんですけど、
この際、実音を出さない弦を
確実にミュートしている所も
凄いと思います。
一方で、フレーズ面はというと、
少しスッキリしています。
言うならば、
ベーシックなフレーズと
メロディックなフレーズの
ちょうど間みたいな感じで、
それによって
あくまでボトムを支えるスタンスを
キープしているように思います。
つまり、
音色ではこってりさせつつ
フレーズではあっさりさせる
このバランス感覚が凄いと思うんですけど、
個人的に、フレーズ面で
特にここが特徴的だなと思うのは
7音でのベースラインです。
通常、ロックなビートの場合、
ベースは1小節に8つの音を等間隔で出していきます。
一方でJIROさんは、
1小節の内、最初の1拍目を
4分音符にして、
1小節7音で組み立てる事が多いんです。
この2つを比べた場合、
当然、1小節8音のほうが
力強さや推進力も出しやすいはずで、
その上で、JIROさんは、
なぜ7音のベースラインなのか
そこを「Bun析」してみた所、
大きく2つのポイントが見つかります。
☑︎情報の渋滞を回避できる
☑︎ノリの良いリズムを作りやすくなる
まず「情報渋滞の回避」に関しては、
GLAYというバンドが
それまでのJpopの歴史を総決算した、
足し算音楽の金字塔である事に
触れる必要があるんです。
そもそも日本の音楽史には
人の心を打つ、様々な仕掛けが
生まれてきた変遷があります。
例えば
とんねるずの音楽プロデューサーとしても
知られる後藤次利さんは、
歌謡曲という日本独自のサウンドに
ロックという洋楽リズムを取り入れた方です
他にも、それまではAサビという2ブロック構成が当たり前だった中で、
Bメロという3ブロック目を加えた
織田哲郎さん
そして、転調を常識にした小室哲哉さん
そして、ミスチルのプロデューサーである
小林武史さんは、ストリングスを始めとした
バンドメンバー以外の音色を取り入れる事を
当たり前にした方です。
この他にも、
サビ前に、フックとなる
キメフレーズを演奏するとか、
サビで最高音を歌うとか
色んな仕掛けが誕生してきたわけですけど、
そういった、
おおよそキャッチーやドラマチックと言われる音楽的な仕掛けを
極限まで取り入れているのが #GLAY であり、
それが伝説の1998年、
CDが、最も売れた時代の
年間オリコン1位
「 #誘惑 」に行き着くわけです。
そして、そもそもでいうと、
GLAYというバンドには
ギターが二人いる中で、
更にサポートに鍵盤もいる、
つまり音数の時点で
その情報量が十分豊富なバンドなわけです。
ここで7音のベースラインが
活きてくると思うんです。
というのも、
音的に1つ抜く事で
情報量を減らしてくれているわけです。
そして、それによって、
僕たちファンを
曲という物語の本筋に集中させてくれてると
そう思うわけです。
これ例えば漫画でもそうですけど、
いくら絵がうまくて
ストーリーも面白い漫画だとしても、
1コマあたりの情報量が多すぎると
どこに集中すれば良いかがわからなくなって
疲れてしまう、そんな事もあります。
そこで、例えば背景や表情の描写を
ある程度簡略化してくれていれば、
肝心の本筋も追いかけやすくなるし、
コンテンツそのものを楽しみやすくなる
そういった効果が
#JIRO さんの7音ベースラインにも
あると思うわけです。
7音のベースラインがもたらすもう一つ、
それが「ノリの良いリズムを作りやすい」
ですけど、
これはGLAYのプロデューサーであり
日本屈指のベーシストである
佐久間正英さんのお言葉が
象徴的だと思います。
「GLAYは日本のバンドの中で
ダントツに洋楽的リズムを持ってる」
この言葉を紐解くと
バックビートに行き着きます
これは以前ケンケンさんの回で
詳しくお伝えしたので
そちらをご覧頂ければと思うんですけど、
要は、
2拍目と4拍目に重心が来るように
演奏をする事が肝ですよと
そういう事なんですけど、
ここで7音ベースライン
つまり1拍目を音符1つ分伸ばす事で、
本命である2拍目に向けて
狙いを定める時間に余裕が生まれるわけです
この「余裕」に関しては、
このチャンネルの
ハマオカモトさんの回や
スピッツ田村さんの回で
詳しくお伝えしたので
そちらをご覧頂きたいと思うんですけど、
要は、事前の準備や予備動作があれば
バンドメンバーに
リズム上の安定と平穏をもたらす、そんな
ファインプレーになるわけです。
いわゆる昭和の時代、
年間オリコン一位になった曲は
すべからく
マイナー調の曲なんです。
ところが一転して平成になると、
年間オリコン1位は明るいメジャー調の曲が
並んで行きます。
そんな明るい平成期にあって、
初めてマイナー調で年間一位を取ったのが
他でもない、この「誘惑」なんです。
それだけでも物凄いんですけど、
これは誘惑に限らず、
GLAYの楽曲はサウンド面、アレンジ面で
凄く多彩なわけです。
そんな中でJIROさんは、
少しスッキリさせたフレーズと、
極めて太い音色を操っています。
言うならば、
こってりだけでもなく、かといって
スッキリだけでもない。
つまりJIROさんのベースは、
白黒をハッキリさせていない、
正にGLAY色のベースなんです。
関連動画
• GLAY / 誘惑
• GLAY / グロリアス
• GLAY / HOWEVER
• GLAY / Winter, again
• GLAY / SOUL LOVE
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