100年前の1923年、関東大震災直後の混乱と不安に包まれる中、千葉県東葛飾郡福田村で起きた惨劇――。
『A』や『FAKE』などで集団心理に囚われた際の日本社会の歪さを常に照射してきたドキュメンタリー作家・森達也。今回初めて劇映画という形で、歴史の闇に葬られた陰惨極まりない事件を映像化した。
関東大震災によって「朝鮮人が襲ってくる」「朝鮮人が井戸に毒薬を投げ込んだ」といった流言飛語が飛び交い、東京を中心に戒厳令が施行。その裏で数多くの罪なき朝鮮人が虐殺され、社会主義者たちが弾圧されていった。数日後、発令が解除されるも、偶然福田村を通り掛かった薬売りの行商団を村人たちは「朝鮮人じゃないか」と疑いの目を向ける。事態は一向に収拾がつかず、そして取り返しのつかない方向へと大きく狂い始めるのであった……。
この100年の間、我々は本当に変わったのであろうか。
情報に踊らされて、恐怖に煽られた100年前の事件の当事者たちを、我々は今こそ直視せねばならない。
批評家の切通理作が約1時間、森達也監督最新作『福田村事件』について徹底的に語る――。
【作品情報】
映画『福田村事件』
監督:森達也
脚本:佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、柄本明、ピエール瀧、水道橋博士、東出昌大 ほか
テアトル新宿、ユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺 ほか全国公開中。
公式HP: www.fukudamura1923.jp/
●聴き手、撮影、編集:今井あつし
Негізгі бет Фильм және анимация 切通理作/森達也監督作品『福田村事件』を語る
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